川内優輝 東京五輪でのエチオピア勢攻略法ひらめいた「かき乱して暴発招けば…」

[ 2018年6月4日 14:24 ]

ケニア、エチオピア勢の攻略法について力説する川内
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 ストックホルムマラソンに出場した公務員ランナー、川内優輝(31=埼玉県庁)が3日、羽田着の航空機で帰国した。気温30度近いレースで2時間22分57秒の4位に終わったレースを「早々に先頭から落ちて粘るだけのレース。完走するのがいっぱいいっぱいという状況でした」と振り返った。

 あらためて“暑さの壁”を思い知った。2時間5分台の自己ベストを持つ海外選手ですら暑さに負けて途中棄権。2時間7分台の自己ベストを持つケニア人選手が2時間29分でフィニッシュするなどまれに見る過酷なレースを「優勝したケニア人選手は2時間13分の自己ベストで、優勝タイムも2時間13分。東京五輪もやはり暑さに強い選手が活躍できるのかなと思いました」と分析した。

 一方で東京五輪に向けて“攻略法”もひらめいたという。ケニア、エチオピアの有力選手ですら、暑さの前ではペースを乱され、途中棄権が続出したことを踏まえ「東京五輪でも誰かがかき乱して我慢できなくてスパートさせたりすれば最後の坂で途中棄権もあるかも。日本人のうち1人くらいがかき乱してケニア、エチオピアの暴発を招いた方がメダルの可能性が高まるのかなと思いました」。ただ、自身に置き換えると「今回は粘った結果、12位から4位に上がったが、五輪に出ても粘るだけ。あまりいいことはないかも…」と出場には消極的だった。

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2018年6月4日のニュース