高安が稽古再開、左腕は「だいぶ状態いい」 稀勢は「検査と治療」で姿見せず

[ 2018年6月4日 12:46 ]

左上腕の負傷で夏場所を全休した高安(奥)は土俵上での稽古を再開(撮影・佐藤博之)
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 左上腕三角筋部分断裂のため大相撲夏場所を全休した大関・高安(28=田子ノ浦部屋)が4日、東京都江戸川区の同部屋で稽古を再開した。

 すり足などの基本運動、ゴムチューブを使った左上腕のトレーニングなどを行ってから土俵に入り、三段目力士を相手に左腕でかいなを返したり投げを打つなど、状態を確認した。「稽古初日なので、飛ばしてやる必要はない。感覚を確かめながらやった。左腕はだいぶ状態がいい。もう少しケアしながら稽古をしていければ」と明るい表情で話した。

 高安が左上腕を痛めたのは夏場所前に行われた二所ノ関一門の連合稽古。豪風(尾車部屋)との稽古で立ち合いで当たった際に左上腕を押さえて土俵を割った。負傷に至った原因は明かしていないが「同じケガをしないように頭を使って、相撲の取り方も工夫していきたい」と話した。

 休場中は「のほほんと過ごしていた。肩の力を抜いて、リラックスしていた。いつもと違う立場で、相撲ファンの一人として見ていた」という。大関昇進を果たした栃ノ心の相撲内容については「安定感があった。盤石な相撲。ああいう相撲はファンを引きつける」と感じた。名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)からは同じ地位となるが「先輩、後輩は関係ない。志は一緒。しっかり上を見て、相撲に専念しなければいけない」と気を引き締めていた。

 7場所連続休場の横綱・稀勢の里(31=田子ノ浦部屋)はこの日、稽古場には姿を現さなかった。師匠の田子ノ浦親方(元幕内・隆の鶴)は「今日は検査と治療。本人から(休むという)電話があった」と説明した。休場した夏場所中も体を動かしていたという。痛めている左大胸筋の状態については「ケガはだいぶ良くなっているが、こればかりは測って分かるものじゃない。やってみないと」と話した。稀勢の里は5日にも稽古を再開する見通しだ。

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