錦織4年連続16強「全てうまくいった」地元フランス勢3連破

[ 2018年6月2日 05:30 ]

テニス 全仏オープン第6日 ( 2018年6月1日    パリ・ローランギャロス )

全仏オープン男子シングルスで16強入りを果たし、声援に応える錦織
Photo By 共同

 男子シングルス3回戦で世界ランキング21位の錦織圭(28=日清食品)は、同65位のジル・シモン(33=フランス)を6―3、6―1、6―3で下した。1回戦から地元フランス勢を3連破し、4年連続の4回戦進出を決めた。女子シングルス3回戦で世界ランク20位の大坂なおみ(20=日清食品)は、同13位のマディソン・キーズ(23=米国)に1―6、6―7で敗れ、初の4回戦進出を逃した。

 右へ左へ、右へ左へ。シャトルランでもするかのように、シモンはコートを走り続けた。走らせていたのは錦織だ。一打ごとにベースラインから引き離し、時にはドロップショットでがら空きのスペースを突いた。

 展開の速かった1、2回戦とは異なり、手堅く返球してくる相手だったが、錦織にはむしろ望むところ。1回戦は5回、2回戦は15回だった9本以上のラリーは31回を数えた。「やっとじっくりラリーをさせてくれる選手。そんなに狙ってなくてもライン際に吸い込まれていった」と打つたびに調子を上げていった。

 第1セットは相手の最初のサービスゲームをブレークし、第2セットも出だしから4ゲームを連取した。前日練習でチャン・コーチらと重点的にチェックしたサーブも改善。試合展開もあったが、第1サーブは70%といつも以上に安定し、一度もブレークを許さなかった。

 これで1回戦から3試合連続で地元フランス勢を撃破し、16強入りを決めた。第19シードの錦織にとって今後はランキング上位とも対戦が始まっていく。「全てうまくいった。全てハッピー」というシモン戦の快勝でその準備も整いつつある。「今日みたいなプレーができれば、もっと自分から攻められる。体と気持ちがしっかりと整えば勝てるチャンスはある」。文句のつけようがない勝ちっぷりで、徐々に自信も積み上がってきた。

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