大相撲女人禁制問題 宝塚市長、協会の回答に納得できない点「食らいついていく」

[ 2018年6月2日 18:18 ]

 今年4月に兵庫県宝塚市で行われた大相撲春巡業で、女性であること理由に土俵上でのあいさつが認められず、土俵下であいさつした同市の中川智子市長(70)が2日、大相撲の女人禁制をテーマとした市民団体主催のシンポジウムに参加した。

 同市長はまず、その後の経過を報告。4月19日に都内の日本相撲協会とスポーツ庁を訪問し「巡業開催地の首長のあいさつは男女を問わず同じ場所で」との要望書を提出しており、相撲協会の芝田山広報部長(元横綱・大乃国)から「様々な意見を聞いて考えていきたい、ということでした」と、回答があったことを報告した。

 一方で「納得できない点もあった。この問題には、スッポンのように食らいついていく。半年後にまた訪問します」と、秋場所後の10月をメドに、一定の回答を得たい意向を明かした。

 また、女性が市長を務める滋賀県大津市と宮城県仙台市で今年の夏巡業が開催されることにも言及。連絡を取り合い、議論を喚起していく考えを示した。

 同市長は4月6日、土俵上のあいさつが、女人禁制の伝統を理由に日本相撲協会から断られたとして「女性という理由で土俵の上でできないのは悔しい」と土俵下からあいさつし、抗議している。

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2018年6月2日のニュース