元・翔天狼 春日山親方「我慢強い力士を育成したい」襲名披露パーティーで

[ 2018年6月2日 16:15 ]

春日山襲名披露パーティーで、花束を受け取り壇上で笑顔を見せる春日山親方(元幕内・翔天狼)
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 春日山親方(36=元幕内・翔天狼、本名・松平翔)の襲名披露パーティーが2日、東京・両国国技館で行われた。パーティーには藤島親方(46=元大関・武双山)ら約300人が参加して、春日山親方の新たな門出を祝福した。

 パーティーの冒頭で春日山親方は「皆さんの熱い声援のおかげで17年間相撲を取ることができました」とあいさつ。藤島親方は「よく頑張りました。今後は後進の育成に」とねぎらった。

 力士人生を「早かったような、長かったような」と表現した春日山親方はモンゴルから来日し、武蔵川部屋に入門。01年春場所で「武蔵龍」として初土俵を踏み、2場所連続の十両優勝を経て09年春場所で新入幕を果たした。同年秋場所では横綱・白鵬(33=宮城野部屋)を撃破。年間でわずか4敗と圧倒的な強さを誇った横綱からの金星が評価され、同年の日本プロスポーツ大賞新人賞を受賞した。思い出に残る取組として同親方は「もちろんあの一番」と挙げ「とにかくうれしかった」と笑顔で振り返った。加えて十両昇進を決めた08年秋場所の一番(12日目・対霧の若)も挙げた。

 突き、押しを武器に幕内25場所在位して敢闘賞1度。昨年8月に日本国籍を取得し、親方として日本に残る条件を満たしていた。この日は武蔵川親方(47=元横綱・武蔵丸)、友綱親方(43=元関脇・旭天鵬)らも出席。会場は終始穏やかな雰囲気で、春日山親方の人柄を表すようなパーティーだった。

 昨年がんを患い、闘病が続いていたが「もう大丈夫です」と笑顔で答えた。検査は定期的に受けていると明かし「これからは我慢強いお相撲さんを育成したい」と意気込みを語った。

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