関学選手側 内田前監督と井上前コーチを告訴 日大選手の嘆願書も提出

[ 2018年5月31日 13:32 ]

 日本大アメリカンフットボール部の悪質な反則問題で、負傷した関西学院大の選手側が、日大の内田正人前監督と井上奨前コーチについて、傷害容疑の告訴状を警視庁調布署に提出し、受理されたことが31日、関係者への取材で分かった。

 関係者によると、反則行為となる危険なタックルをした日大の宮川泰介選手については、寛大な処分を求める数千人分の嘆願書を出したという。告訴状の提出を受け、警視庁は捜査を本格化させるとみられる。28日には捜査員が日大の施設を訪れ、日大関係者から聞き取りをしていた。

 問題は6日の両校の定期戦で発生。パスを投げ終えて無防備な状態だった関学大の選手が背後からタックルされて、腰などにけがをした。

 日大の選手は22日に記者会見を開き、前監督や前コーチから「相手をつぶせ」などの指示を「けがをさせろ」と解釈したと説明した。前監督と前コーチは、反則やけがをさせることまでは指示していないとの考えを示していた。

 関東学生連盟は29日、前監督の「供述は虚偽」で「反則を容認していた」と認定。前監督と前コーチを、罰則規定で最も重く永久追放に相当する「除名」とする処分を決めた。日大の選手とチームは、条件付きで2018年度シーズン終了まで公式試合の出場資格停止処分とした。(共同)

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2018年5月31日のニュース