大坂 2年ぶり3回戦進出、粘り見せ「テニスそのものに集中」

[ 2018年5月31日 05:30 ]

テニス 全仏オープン第4日 ( 2018年5月30日    パリ・ローランギャロス )

全仏オープン女子シングルス2回戦 ディアスと対戦する大坂なおみ(AP)
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 女子シングルス2回戦が行われ、世界ランク20位で第21シードの大坂なおみ(20=日清食品)が、同51位のザリナ・ディアス(24=カザフスタン)に6―4、7―5でストレート勝ちを収め、2年ぶりの3回戦進出を決めた。

 赤土でのフットワークはまだたどたどしい。サーシャ・バイン・コーチも「クレー育ちでないのでまだ十分ではない」と認めている。だからこそ大坂は逆転の発想で臨んでいた。「全仏だからってあんまりクレー、クレーしないようにしてる」

 赤土の経験がほぼなかった初出場の16年も3回戦まで進むことができた。「コートがどうとか、スタイルが合う合わないではなく、テニスそのものに集中するように」。ないものねだりをするのではなく、自分のできることに集中し、2年ぶりの3回戦進出を決めた。

 その中で赤土で求められる粘り強さも見せつつある。第1セット第2ゲームはしぶとく相手に食らいつき、6度目のチャンスでブレーク。第2セットも互いにキープが続く展開で、6―5で迎えた第12ゲームの数少ないチャンスを取り切った。この日はドライブボレーを何度もミスする場面があったが構わずに打ち続けた。女子日本代表の吉川真司コーチは「自分の覚悟をもってトライし続けた」とへこたれない姿勢に成長を感じ取った。

 初優勝したBNPパリバ・オープン後はプレイステーション4が旅のお供に加わった。「部屋での時間が退屈だから持ってきたの」。パリでの息抜きも街歩きよりはもっぱらテレビゲームで「30分と思ったらあっという間に35分過ぎちゃってたりして」と苦笑い。粗削りで子供っぽい。しかし当たり前のような顔をして3回戦へと勝ち上がった。

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