警視庁 本格捜査に着手 日大で関係者に聞き取り

[ 2018年5月30日 05:30 ]

日大アメフット部・内田前監督(右)と井上前コーチ
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 日大アメリカンフットボール部の悪質タックル問題で、警視庁の捜査員が日大の施設を訪れ、日大関係者と会って聞き取りをしていたことが29日、捜査関係者への取材で分かった。試合中の反則行為が捜査対象になるのは異例で、警視庁は慎重に調べる方針だ。

 警視庁は、無防備な関学大の選手にタックルした行為について、傷害容疑を視野に入れる。反則行為をした日大の選手へ内田正人前監督や井上奨前コーチが、相手を負傷させるまでの意図を含んだ指示をしたかどうかが焦点となる。警視庁は当時の状況を把握するため、今後、本人やチーム関係者から詳しい経緯を聞き取るとみられ、反則行為が写った動画の分析を進めるなどして、立件の可否を判断する。

 専門家によると、スポーツの試合中の行為が立件された事例はほとんどなく、捜査関係者は「幅広い関係者から丁寧に話を聞き、指示の意図を慎重に確認する必要がある」と話している。

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2018年5月30日のニュース