新十両昇進でちゅら旋風 木崎改め美ノ海「沖縄の人に応援してもらえるしこ名に」

[ 2018年5月30日 16:07 ]

<美ノ海十両昇進会見>会見する新十両の木崎改め美ノ海(撮影・郡司 修)
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 大相撲名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)での新十両昇進を果たした木瀬部屋の木崎改め美ノ海(ちゅらのうみ、25)が東京都墨田区の同部屋で会見に臨み、抱負を語った。沖縄県出身では02年九州場所の琉鵬以来、5人目の関取となった。

 十両昇進にあたってしこ名を「美ノ海」に変更。プロになる前から温めていたものだった。「学生時代の仲間と“関取になったらどういう名前にするか”と話をしていたら、木崎よりも沖縄らしくていいんじゃないかとなった。沖縄の人に素直に応援してもらえるしこ名に」。同部屋の幕下・宇良(25)に書いてもらった色紙を手に笑顔を見せた。

 沖縄県うるま市出身。小学校の頃から、叔父が監督を務める中部農林高で稽古を積んできた。入門してからは実家に帰る時間はないが、「母や友達から、応援してくれている人がたくさんいると聞いている」と話し、恩返しを誓った。幕内の豊山(24=時津風部屋)、朝乃山(24=高砂部屋)らは大学時代の同期。「うれしさと悔しさがある。切磋琢磨していきたい」と意気込んだ。

 2度の負け越しを経て、精神面が成長した。16年春場所の前相撲から勝ち越しを続けてきたものの、昨年の秋場所、九州場所では3勝4敗。いずれも3勝1敗としてからの3連敗だった。「今場所も3勝1敗まで行って“ここからだな”と。3番、4番勝ったから安心、とならないように」と気を引き締め直して勝ち越しにつなげた。

 同席した師匠の木瀬親方(48=元幕内・肥後ノ海)は美ノ海に「なかなかいないタイプ。左の前みつを取ってから胸を合わせても、頭をつけても、相手を持っていける力士になってほしい」と期待をかけた。しこ名については「決めてくれてよかった。俺がつけて「悪かった」となったら困るので」とほほえんだ。

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2018年5月30日のニュース