栃ノ心 ガチガチ「寝られないかも」口上も相撲同様の猛稽古で乗り切る!

[ 2018年5月30日 05:30 ]

缶コーヒーを飲む栃ノ心
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 日本相撲協会はきょう30日、名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)の番付編成会議と臨時理事会で関脇・栃ノ心(30=春日野部屋)の大関昇進を正式に決める。栃ノ心は29日、東京都墨田区の所属部屋で報道陣に対応。昇進伝達式の口上については「寝られないかも」と早くもガチガチ。口上も相撲同様の猛稽古で乗り切る覚悟だ。

 栃ノ心の顔に期待と不安が同居していた。きょう30日の昇進伝達式では「口上」に注目が集まる。内容については「力強さ?そういうのは入るかも」と希望を述べた。

 しかし、心配なのは中身より伝え方。早くも心臓の鼓動が高鳴っている。「相撲より緊張しています。新十両会見のときくらい」と苦笑いした。しかも、参考のつもりで見た過去のVTRの一つが、逆効果になった。それは昨年1月、稀勢の里が横綱に昇進したときの口上。「横綱の名に」と言おうとして「横綱の名は」と言ってしまい、伝達式後に「ちょっと噛(か)んでしまいました。すみません」と反省しきりだった。

 栃ノ心はこれを見てしまった。「ヤバイな。緊張感が増えました。俺もこうなるのかな」と、不安感はマックス。今場所中は「勝つイメージしかない」と豪語していた怪力男が、伝達式に関しては弱音ばかりだ。

 対策はやはり、猛稽古しかない。栃ノ心は「できるだけ間違えないように。寝られないかも。朝まで勉強!」と徹夜も覚悟。本番を想定し、若い衆を前にしたリハーサルも考えている。師匠の春日野親方(元関脇・栃乃和歌)も28日の会見で弟子の心境を考え「口上はシンプルに」とフォローを約束。大一番を部屋一丸で乗り越える。

○…うれしい差し入れが届いた。夏場所で栃ノ心に指定懸賞を出していた日本コカ・コーラ社から、缶コーヒー「ジョージア エメラルドマウンテンブレンド」900本が差し入れられた。母国ジョージアの名前が入っていることで栃ノ心は以前から愛飲しており、さっそく1缶を飲みほして笑顔を見せた。同社担当者は、栃ノ心の同社CM起用について「将来的にはゼロではありません」と可能性に触れていた。

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2018年5月30日のニュース