異例の対戦拒否 関東学生連盟1部L 日大へ“最後通告”改善なければ「試合ができないとうのが総意」

[ 2018年5月25日 05:34 ]

日大を除く15チームの監督、ヘッドコーチ全員が出席して会見、代表して大山議長(右端)が報道陣の質問に答える(撮影・沢田 明徳)
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 今月6日に発生した日大アメリカンフットボール部の選手による関学大選手への悪質タックル問題に関し、関東学生連盟1部リーグの監督会は24日、都内で緊急会議を行い、日大の指導体制や再発防止策が納得いくものでなければ、8月下旬開幕予定の秋の公式戦で日大との対戦を拒否する方針を固めた。加害選手と首脳陣の言い分が食い違うなど、遅々として問題解決へと至らない現状に、ライバル校が“最後通告”を行った格好だ。

 午後9時すぎ。日大の森ヘッドコーチによる謝罪や釈明でスタートした会議は、2時間を超える長丁場となった。終了後、会見場には監督会の大山茂議長をはじめ、日大を除く15大学の監督がずらり。指導者たちは、一様に厳しい表情を浮かべていた。

 マイクを握った大山議長は冒頭から「日大の学生たちと試合をしたいという気持ちはある。彼らは日本一になっているし、リスペクトしている。ただ、原因や対策が不鮮明。一刻も早くやって(解決して)もらいたい。そうしないと、現状では秋も試合はできないというのが総意」と厳しい見解を示した。

 異例ともいえる対戦拒否を打ち出したのは、問題解決が見えない現状への不満がある。監督会は今月17日に定例の監督会を開き、関東学生連盟に調査のための第三者委員会の設置を要請。21日には共同宣言を出してアメフットが本来健全なスポーツであることをアピールした。しかし加害側である日大・宮川泰介選手の22日の会見、23日の内田正人前監督、井上奨(つとむ)コーチの会見を経ても、問題は解決するどころか両者の主張は食い違ったまま。関東学連の対処も遅く、大山議長は「スピード感がないと感じている」と不満を口にした。

 タイムリミットは刻々と迫っている。例年、6月後半には秋の公式戦の日程が決まり、8月下旬から9月上旬にかけて開幕する。ところが日大は全体練習再開のめどが立っておらず、公式戦前のプレシーズンマッチなども決められない状態だ。大山議長は「なるべく早く、としか言えない」としたが、すでに事案発生から18日が経過。来月中に納得できる再発防止策、指導体制の刷新が図られなければ、前代未聞の対戦拒否は現実になる。

 関東学連に加え、日大も第三者委員会を設置して調査に乗り出す構えではあるが、23日の会見直後には内田前監督が心労のため入院。キーパーソンからの聴取のめどは立たない。いたずらに時間ばかりが経過すれば、日本中を騒がせた大事件は、最悪の結末を迎えることになる。

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