貴景勝 追求すべきは内容>結果!!「方程式」貫き勝ち越しリーチ

[ 2018年5月24日 20:18 ]

大相撲夏場所12日目 ( 2018年5月24日    両国国技館 )

<夏場所12日目>千代翔馬(左)を叩き込みで破る貴景勝 (撮影・久冨木 修)
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 西前頭10枚目の貴景勝(21=貴乃花部屋)が東前頭6枚目・千代翔馬(26=九重部屋)をはたき込みで下して5連勝。7勝5敗として勝ち越しにリーチをかけた。

 両手で当たると右に動き、千代翔馬の背中を軽く押した。5連勝を飾ったが「勝っても負けても、毎日一生懸命やっています。序盤は黒星が多かったけど全く関係ない」と好不調を意に介さない。揺るがない貴景勝を支えているのは、自ら導き出した「方程式」だった。

 「内容を求めるよりも先に結果を求めない。そういう方程式。必ず順番は守っています」。どうすれば良い内容の相撲が取れるか。そのためにはどんな準備をするべきか。どんな精神状態で自分を律するべきか。順を追って考える。「後悔しない相撲を取り切れれば、結果にかかわらず引きずることもない」と理論を話す姿は、まるで哲学者のようだ。

 春場所は足のケガなどで途中休場。相撲を取る周りの力士を外から見るのは初めてだった。「いろいろ考えることができた。このままの相撲ならまたケガをするし、何か変えないといけないと思いました」。自分を見つめ直して、思慮にふけった。

 この日は自身の取組前に十両の貴ノ岩(28)、貴源治(21)も白星を重ねた。貴乃花部屋の3関取がそろって勝ち星を挙げるのは今場所4度目だ。貴景勝は終盤戦に向けて疲労度を問われると「脳みそは。頭使いますからね」と息をついた。「初日から万全です」と負傷の影響は全くない。25日の13日目は3場所ぶりの勝ち越しを懸けて、同じく5連勝中の西前頭13枚目・碧山(31=春日野部屋)と対戦する。

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2018年5月24日のニュース