岡田武史氏 西野ジャパンに期待する“勢い”と“化ける選手”

[ 2018年5月24日 18:22 ]

「第7回 スカパー!メディアアラウンドテーブル」に出席した岡田武史氏(右)と八塚浩アナ
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 サッカー元日本代表監督の岡田武史氏(61)が24日、都内で行われた「第7回スカパー!メディアアラウンドテーブル」に出席。「サッカーおやじ会」でMCを努めるフリーの八塚浩アナウンサー(60)とともに、W杯ロシア大会についてなどトークショーを行った。

 この日は24時間サッカーチャンネル「スカサカ!」で6月14日から連日放送する「サッカーおやじ会」の特別編として開催。NHKで生中継される日本の開幕戦となるコロンビア戦(19日)で解説を担当する岡田氏は「JFLばっかり見ているからW杯とかそういう感覚はなかったけど、いよいよ始まりますね。あまり考えたことなったんだけど、我々の代表チームがどこまでいけるのか」と期待感を口にした。

 日本代表はバヒド・ハリルホジッチ前監督(65)が4月9日に解任され、西野朗監督(63)が就任。W杯開幕までわずか2カ月での監督交代劇だった。一部では、新監督に自身の名前が上がったこともあったが、「(オファーは)全然なかったです、サッカー界の嫌われ者ですから。そういうのない、本当に何も話なかった」と苦笑。西野監督については「(事前には)知らない。本人(からの連絡)は全然ない。最後に、会長からこういうふうになるからっていうのはいただいたけど」と話した。それでも「厳しく管理するハリルさんの後だったら、西野さんなら、ちょうど自主性を盛り上げる方だからいいんじゃないの。それがうまくいけば、選手が自主的に盛り上がっていくから」とした。

 監督就任から本大会まではあまりにも短いとの指摘もあるが、「みんながこのタイミングで大変だってわかっていて、こういうことになったんだから、2カ月だろうが、1年だろうが、監督交代しなかっただろうか、勝たなきゃダメ。だから、結果を出すしかない」とピシャリ。グループリーグについても「大変だけど、コロンビア戦さえ何とかなれば可能性はあるんじゃないかと思っている。引き分けとか、勝てば最高だし、勝点を取れれば」。

 その上で「実力を考えると、日本代表よりコロンビアのほうが上だと思う」と冷静に分析し、「そうすると、何が必要かというと、勢い。力をそのまま出し合ってぶつかるのではなく、自分たちの力以上のものを出すような勢い、それが精神的なものだったり、そこで化けるような選手が出てくる、そういうことが必要」と話した。

 西野ジャパンがこの短期間で何を強化すべきか?との質問には「まずはビジョンを示すべき」とピシャリ。「選手に対して、こういう戦い方でここを狙っていく、そのためにここでピークを持っていくと、選手に言ってやることが大事なのかもしれない。メンタルとかいろんなことはやるだろうし、その辺がバラバラにならないように、1つの方向に向かうようなビジョンを示してやることが一番大事」とした。

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2018年5月24日のニュース