世界選手権金メダルの古賀 ドーピング検査で陽性反応 暫定で資格停止処分

[ 2018年5月24日 05:30 ]

ドーピング規定違反により暫定的資格停止処分を受けた古賀
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 日本水泳連盟は23日、ジャカルタ・アジア大会(8月)日本代表に決まっていた09年世界選手権の男子100メートル背泳ぎ金メダリストの古賀淳也(30=第一三共)がドーピング検査で陽性反応を示したと発表した。違反となれば競泳の日本代表選手としては初めて。意図的な薬物の使用を否定した古賀は暫定で資格停止処分を受けたため、アジア大会には出場できなくなった。

 ジャパン・オープン開幕を翌日に控えた東京辰巳国際水泳場で行われた会見には古賀本人が出席。古賀は「(禁止物質を)意図的に取ったことは一切ない。応援してくれる皆さまにご心配、ご迷惑を掛けて申し訳ありません」と頭を下げた。

 古賀の代理人によると、古賀は3月2日に世界反ドーピング機関(WADA)の抜き打ち検査で陽性反応を示したという。B検体からも同様の禁止物質が検出されたことで、国際水泳連盟(FINA)の規定により暫定資格停止処分が下された。すでにFINAに申し立てを行っており、今後は古賀自身がスイスで行われる公聴会に出席し潔白を主張することになる。

 古賀は5年前から5種類のサプリメントを使用。検査前に薬の処方も受けていなかったことから、サプリメントに禁止物質が混入されたこと以外に考えられないという。今回のケースでは原則として資格停止期間は4年間となり、20年東京五輪出場も絶望的となるだけに「今は先のことは考えられない」と険しい表情を見せた。

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2018年5月24日のニュース