旭大星 新入幕で勝ち越し決めた!!道産子力士では27年ぶりの快挙

[ 2018年5月23日 20:20 ]

大相撲夏場所11日目 ( 2018年5月23日    両国国技館 )

 新入幕の前頭15枚目・旭大星(28=友綱部屋)が十両の臥牙丸(31=木瀬部屋)を豪快な下手投げで破り、勝ち越しを決めた。旭大星は北海道旭川市出身。北海道出身力士の新入幕での勝ち越しは、91年名古屋場所の大翔鳳以来27年ぶりとなった。

 取組直後にはNHKのインタビュールームへ。息を弾ませながら勝ち越しインタビューを受け「うれしいですね。心地いいですね」と振り返った。高校までは柔道で汗を流し、道大会で優勝した経験もある。体を開いて巨漢の臥牙丸を土俵に転がし「柔道の体落としみたいなものですね」と笑った。

 10年かけてたどりついた幕内だ。「勝ち越しできるとしてもギリギリだと思っていた」と11日目での達成に驚きを隠せない。先場所は十両で8勝してから連敗で終えており「そういうところだよね。まずは9番勝ちたい。2桁はそれから考える」と目の前の一番に集中した。

 来月9日には昨秋結婚した芳恵夫人(27)との挙式、披露宴を控える。「負け越して結婚式を迎えるわけにはいかなかった」。初めて獲得した懸賞金は父と義父らに渡した。愛する家族への感謝を胸に白星を積み重ねてきた。北海道出身力士の新入幕勝ち越しは27年ぶり。「そう考えると凄いですね。相撲をやる人が北海道で増えてくれれば」。最後は故郷に思いをはせて国技館を後にした。

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2018年5月23日のニュース