関学大被害選手の父が会見 真実聞けず「被害届出した」

[ 2018年5月21日 19:43 ]

アメフトの反則行為を巡り、記者会見する負傷した選手の父親の奥野康俊さん(撮影・坂田 高浩)
Photo By スポニチ

 アメリカンフットボールの日大の選手が悪質な反則行為で関学大の選手を負傷させた問題で、被害選手の父親が21日、大阪市内で記者会見を行い、警察に被害届を提出したことを明らかにした。

 父は大阪市議で大阪維新の会の奥野康俊氏。会見冒頭では「元気になって練習に復帰できるようになった」と選手の状態を説明した。

 その後「正直、辛かったです。6日(の試合)に何があったのか分からなかった。あの映像が流れる度に私も家内も憤りが収まりませんでした」と告白。今回の会見を開いた理由について「いろんな情報が出る中で、加害者の選手がなぜあそこまで追い込まれたのか、あちらの会見の中で一言言ってほしかった」と日大・内田正人監督(62)の会見では真実が分からなかったからだとした。

 続けて「息子は悲痛な思いを抱え、家族で話し合いをして家族3人で被害届を出し、受理してもらった」と被害届を提出した経緯を説明した。被害届は日大選手名で提出したという。また、「日本大の対応次第では、告訴する」とも話した。

 6日に行われたアメリカンフットボールの日大と関学大の定期戦の序盤に、日大の選手が関学大の選手を悪質なタックルで負傷させた問題。日大の内田監督らは試合から13日経った19日、ようやく関学大側に正式謝罪。2週間近く公の場に姿を見せていなかった内田監督は同日、騒動後初めて取材に応じ、「全て私の責任」と一連の責任を取って辞任することを表明した。

続きを表示

この記事のフォト

2018年5月21日のニュース