納谷 初の三段目の土俵で勝利も…また自分にダメ出し「変な相撲で勝っても意味ない」

[ 2018年5月21日 12:13 ]

大相撲夏場所9日目 ( 2018年5月21日    両国国技館 )

<大相撲夏場所9日目>飛騨野(右)をきめ出しで破る納谷(撮影・木村 揚輔)
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 元横綱・大鵬の孫で東序二段11枚目の納谷(18=大嶽部屋)が無傷の5連勝とした。自身初の三段目の土俵で、西三段目99枚目の飛騨野(27=荒汐部屋)と対戦。当たってすぐに左を差されたが、前に出ながら右上手を取った。もろ差しを許して上手を切られると、両腕を抱えて前進。きめ出しで勝負を決めた。

 序ノ口デビューの春場所から負けなしの12連勝だが、取組後には首をひねった。「今日も全然ダメでした。普通に突いて出ようと思ったが、脇が甘くて差されてしまった。体の動きが全然(ダメ)」。最後まで表情はさえず「変な相撲で勝っても意味がない。自分の取り口じゃないと、勝ってもうれしくない」と話した。

 同じく高校相撲で活躍し、今年初場所初土俵の同期である西序二段42枚目の豊昇龍(18=立浪部屋)は力強い下手投げで5戦全勝とした。元横綱・朝青龍のおいである豊昇龍の相撲を見ていた納谷は「(自分が)こんなんじゃ豊昇龍には勝てないので、今は自分のことだけ考えている」と冷静に現状を分析。「明日は相撲がないので、しっかり体を動かして調整したい。(豊昇龍と)相撲を取るのは楽しみなので、絶好調の時にやりたい」と同期生との対決までには調子を取り戻そうと必死だった。

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2018年5月21日のニュース