納谷、白星発進 3秒足らずで圧勝「しっかり動けた」 同学年・清宮の活躍に刺激

[ 2018年5月14日 12:10 ]

大相撲夏場所2日目 ( 2018年5月14日    両国国技館 )

<大相撲夏場所2日目>森(左)を押し出しで破る納谷
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 優勝32回を誇る大横綱・大鵬の孫で、元関脇・貴闘力を父に持つ東序二段11枚目の納谷(18=大嶽部屋)が白星発進した。西序二段11枚目の森(25=玉ノ井部屋)との初顔合わせで、立ち合いのもろ手突きで土俵際まで吹っ飛ばし、すかさず前に出て3秒足らずで押し出した。序ノ口デビューで優勝を飾った春場所からの連勝は8に伸びた。

 「(先場所と)変わらず、しっかり動けた。この調子でいけたらいい。(緊張は)少しだけしたけど、(何かが)変わるほどではなかった」と自分の相撲を取りきって快勝した。

 前日13日の母の日は、大鵬の三女である母・美絵子さんに「カーネーションなど、いろいろ混ぜた」という5000円の花束を贈った。春場所は序ノ口優勝を果たして優勝賞金を手にするなど「初めて自分で稼いで贈れた」ことで、改めてプロになったことを実感した。

 プロ野球・日本ハムの清宮幸太郎内野手(18)とは同学年。小学校4年の時には相撲の都大会で対戦経験もある。当時のことは「ちょっと覚えているくらい」というものの、清宮が同じプロの世界で活躍していることは刺激になっている。「同級生がテレビに出ているとうれしい。自分も、となる」という。清宮は1966年のドラフト制導入以降の新人のデビューからの連続試合安打の新記録(7試合連続)をつくった。納谷は「何かしら自分も(記録を)取れるように頑張りたい」と誓った。

 場所前は阿武松部屋への出稽古で、幕下や三段目の力士と稽古を積んだ。鍛錬を重ねたことで、166キロあった体重は「測っていないが少しやせたかも。すごく軽く感じる」という。「しっかり自分の相撲を取って、全部勝つように頑張る」と2場所連続優勝を見据えていた。

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2018年5月14日のニュース