【玉ノ井親方 視点】白鵬、かち上げじゃない本来の張り差し

[ 2018年5月14日 09:11 ]

大相撲夏場所初日 ( 2018年5月13日    両国国技館 )

白鵬(右)は玉鷲を激しく攻める
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 白鵬は下がらずに終始攻めていたのが良かったね。立ち合いで張り差しにいったのは、玉鷲に右からの強烈な突きを出させないように、左で張って向こうの出足を止めようとしたんだろうね。

 九州場所後に横審から張り差しは横綱らしくないと注意されて、次の初場所でそれを封印していたけど、横綱が普段やっている張り差しは、差すというよりもかち上げ。でも、玉鷲戦は張った後にしっかり相手の体に当たりにいっていたよね。そういう意味では、相撲の流れはできていたと思うよ。

 休場明けで相撲内容は100点とは言えないけど、それなりに力の出る相撲を取っている。体の張りもいつになく張っているし、腹周りもふっくらした感じに見える。今回はいい形で場所前の稽古ができたんじゃないかな。(元大関・栃東)

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