バレー男子日本に新兵器、「ブロックマシン」初披露 世界の壁崩す!

[ 2018年5月11日 19:33 ]

バレーボール男子日本代表が使用する「ブロックマシン」
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 バレーボール男子日本代表が11日、都内で合宿を公開し、新兵器の「ブロックマシン」を初披露した。

 スパイク練習の際に使用するもので、両腕を伸ばした人型のロボット3体がネット際を左右に動いてブロックの動きをする。まるで前衛3人がプレーしているかのように動くマシン相手に打ち込んだ2メートル01の大竹壱青(パナソニック)や期待の新人、西田有志(ジェイテクト)のスパイクは何度も止められていた。

 マシンはタブレットで遠隔操作し、攻撃に合わせて、ブロックの枚数(1〜3)、高さ、手の角度、両手の開きなどを調節できる。もともとは16年リオデジャネイロ五輪を目指していた女子日本代表の真鍋政義監督(当時)が人気テレビ番組「炎の体育館TV」の「ロボキーパー」をヒントに「試合の時にしか感じられない非日常を日常の練習で体感できないか」と発案。スポーツ庁のマルチサポート事業として、筑波大などと協力して開発した。リオ五輪前には女子日本代表が使用し、その後、男子のスパイクにも耐えられる強度にバージョンアップ。リオ五輪男子金メダルのブラジルのブロックの高さ3メートル20を想定した設計になっており、この4月から男子日本代表も練習で取り入れ始めた。

 これまでにもレシーブ練習で使用するサーブマシン、スパイクマシンなどはあった。日本バレーボール協会関係者によると、ブロックマシーンは「他国ではまずない」という。開発・製作費は「1000万円は優に超えている」力作だ。

 男子は2大会連続で五輪を逃し、昨年のグランドチャンピオンズカップでも最下位に終わるなど、世界の高さに苦しみ続けている。日本独自の練習マシンが、世界の壁を打ち崩す手助けとなるか。

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2018年5月11日のニュース