元幕内・大岩戸が引退「やりきった」 第2の人生は会社員

[ 2018年5月11日 13:39 ]

引退会見で花束を受け取り、一礼する大岩戸
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 大相撲の元幕内で西幕下23枚目の大岩戸(36=八角部屋、本名・上林義之)が11日、日本相撲協会に引退届けを提出した。

 この日、両国国技館で会見した大岩戸は「やりきったという、スッキリした気持ち。あちこちケガをして、歳とともに治りにくくなった。終わるタイミングかなと思いました」と決断の経緯を説明。会見に同席した師匠の八角親方(元横綱・北勝海)は「コツコツやるタイプだった。今後は培ったものを生かしてくれたら」とねぎらった。

 思い出として昨年夏場所で、36歳カ月の戦後最年長で幕下初優勝を飾ったことを挙げ「この世界に入って、賞というものが初めてだった。ごほうび、という感じでした」と振り返った。

 山形県出身、近大卒。学生横綱にも輝き東幕下15枚目格付の資格を得て2004年春場所で初土俵。最高位は13年春場所の東前頭16枚目。

 学生横綱を経て角界に入ったことにも触れ「プレッシャーだった。取らないで入ったほうがよかったと感じたこともあった。けど今は、やった人しか分からないので、よかったと思います」と話した。

 今後は、神奈川県横須賀市で会社員として再出発する予定。地元・山形県のファンには「最後まで応援してくれて感謝しています」と穏やかに話した。

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2018年5月11日のニュース