ダニエル、びっくり初V!急きょ出場で日本男子4人目の快挙

[ 2018年5月8日 05:30 ]

男子テニス・イスタンブール・オープン シングルス決勝   ダニエル太郎(2-0)マレク・ジャジリ ( 2018年5月6日    トルコ・イスタンブール )

ツアー大会初優勝を果たしたダニエル太郎
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 シングルス決勝で世界ランキング114位のダニエル太郎(25=エイブル)が、同78位のマレク・ジャジリ(34=チュニジア)を7―6、6―4で破って初優勝を飾った。急きょ出場の決まった大会で、快進撃。日本男子では松岡修造、錦織圭、杉田祐一に続く4人目の快挙を達成した。優勝賞金7万6020ユーロ(約988万円)を獲得し7日付世界ランクも自己最高の82位まで上昇した。

 イスタンブールの青空の下で輝くトロフィーを掲げている。ダニエルにとって考えもしていなかったツアー初優勝のシチュエーションだった。「1週間前に神様か魔法使いに“ここで優勝する”と言われても信じられない話だった。それが起きてびっくりしている」

 本来はエストリル・オープンに予選から出場するつもりでポルトガルに入った。ところが到着した空港でこの大会の本戦出場の連絡を受け、急きょトルコに向かった。飛んでイスタンブール。待っていたのはパラダイス、おとぎ話のような快進撃だった。

 3月の大会で元世界1位のジョコビッチ(セルビア)を破ったとはいえ、その後は5試合でわずか1勝にとどまっていた。しかも直近は下部大会で1回戦敗退。そんな男がランキング上位の相手を次々に打ち負かした。

 ツアー初の決勝は、第1シードのチリッチ(クロアチア)を破ってきた34歳のくせ者ジャジリ。スライスを多用する相手に苦しめられたが、第10ゲームでセットポイントの窮地をしのいでブレークすると、「流れは僕の方に入ってきた」とタイブレークをものにして勢いに乗った。

 スペインを拠点にクレーコートで育ちパワー不足と攻め味の遅さが課題でもあったが、昨秋から日本に拠点を移してスタイル改造を模索してきた。サーブ、フォア、ネットダッシュなど成果は随所に表れた。日本男子で4人目の優勝には「日本人での記録とかはあまり気にしていない。でも凄い(優勝)メンバーの中に入れてうれしい」。神様も魔法使いも予想できないようなミラクルな優勝となった。

 ◆ダニエル太郎 ☆生まれとサイズ 1993年(平5)1月27日生まれ、米国ニューヨーク出身の25歳。1メートル91、76キロ。名前の由来は「誰にでも覚えてもらえるように」と母親が発案。

 ☆家族 父・ポールさん(54)は米国人で、母・泰江さん(51)は日本人。両親は現在オランダ在住。妹・可菜(22)もプロテニス選手として活動中。

 ☆テニス歴 幼少期は日本で過ごし、7歳でテニスを始める。父の仕事の都合で14歳でスペインに移住し、バレンシアを拠点に。10年にプロ転向し、15年11月に初のトップ100入り。16年リオ五輪にも出場。昨年9月から日本に拠点を移した。

 ☆趣味 70年代ロック、特にレッド・ツェッペリンが好き。映画はウディ・アレンがお気に入り。

 ☆美男美女 テニス経験のあるモデルの立野リカと交際中。インスタでしばしばツーショット写真も披露。

 ☆国際派 日本語、英語、スペイン語に加えてロシア語も話すマルチリンガル。

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