卓球女子が決勝進出 涙の佳純「嬉しくて泣いているわけじゃなくて」

[ 2018年5月4日 21:12 ]

卓球・世界選手権団体戦第6日 ( 2018年5月4日    スウェーデン・ハルムスタード )

キム・ソンイに競り勝ち、喜ぶ石川佳純 (AP)
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 女子準決勝で日本は、韓国と北朝鮮の合同チーム「コリア」を3―0で撃破し、5日の決勝に駒を進めた。

 第1試合を伊藤美誠(スターツ)が制した後、主将の石川佳純(全農)が大激戦をモノにした。第2試合でキム・ソンイ(北朝鮮)と対戦。16年リオデジャネイロ五輪で敗れた相手との一戦は、フルゲームにもつれ込んだ。行き詰まる最終第5ゲーム。3度のマッチポイントをしのぎ、16―14で勝利をつかむと目が潤んだ。

 第3試合で平野美宇(日本生命)が勝利し、決勝進出が決まると石川の涙腺が決壊。決勝進出の歓喜に浸ったからではない。「嬉しくて泣いているわけじゃなくて」と話し、合同チームとの対戦などいつもと違う状況下での試合を踏まえ、「いろんなハプニングをみんなで乗り越えることができて、ホっとした」と涙の意味を説明した。

 71年名古屋大会以来、47年ぶりの世界一へ、あと1勝。「明日が本当の大一番と思ってやってきた。自分たちのプレーをして、全力でぶつかっていきたい」。涙が乾いた主将は、頂上決戦を見据えた。

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