桃田 アジア選手権Vで笑顔の帰国「自分の最高のパフォーマンスを出すことができた」

[ 2018年4月30日 16:57 ]

メダルを手に笑顔の桃田
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 バドミントンのアジア選手権(中国・武漢)男子シングルスで初優勝した桃田賢斗(23=NTT東日本)が30日、成田着便で帰国した。空港では大勢の報道陣に囲まれ「レベルの高い大会で自分の最高のパフォーマンスを出すことができた。久しぶりに帰ってきて会見があって、もっともっと頑張ろうと思いました」と笑顔で語った。 

 今大会は5試合中4試合がシード選手との対戦で、次々と強豪選手を打ち破った。中でも桃田本人が印象に残った試合として挙げたのは、準決勝のリー・チョンウェイ(マレーシア)戦だった。

 「リー・チョンウェイ選手にはつらい時期に言葉をかけてくれて、励みになった。試合をしていて、凄く不思議な感覚でした」

 チョンウェイは五輪3大会連続銀メダルのバドミントン界のレジェンド。桃田が違法賭博問題で無期限の出場停止処分となっていた時、過去にドーピング問題で出場停止処分を受けた自身の経験を踏まえて、「彼も前より強くなって帰ってくればいい」と心強いエールを送ってくれた。

 チョンウェイとの対戦は14年全英オープンの準々決勝以来2度目だった。「(4年前は)フワフワした状態で入ってしまった。今回は絶対に勝つんだという気持ちを持って入れたのが良かった」。憧れのレジェンドから初勝利を挙げると「決勝にも自信を持って挑めた」。決勝では16年リオ五輪金メダルのシン・リュウ(中国)に2―0で快勝した。

 次戦は国別対抗戦のトマス杯(5月20日開幕、タイ)。「日本を優勝に導けるように責任を果たしたい」。日本男子のエースとしての自覚が再び芽生えた。

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2018年4月30日のニュース