Y・E・ヤン12年ぶりV 日本選手に提言“飛距離足りない”

[ 2018年4月30日 05:30 ]

男子ゴルフツアー・中日クラウンズ最終日 ( 2018年4月29日    愛知県 名古屋GC和合C 6557ヤード、パー70 )

婚約者のキム・ミジンさん(左)とトロフィーを持つY・E・ヤン
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 2打差の2位から出た09年全米プロ優勝のY・E・ヤン(46=韓国)が67で回り、通算12アンダーで逆転優勝した。日本ツアーは06年サントリー・オープン以来12年ぶり、通算5勝目。通算7アンダーの4位に上井邦裕(35=三好CC)が入った。石川遼(26=CASIO)は通算1アンダーの28位、小平智(28=Admiral)は通算イーブンパーの32位だった。

 アジア人初のメジャー覇者の底力を見せた。Y・E・ヤンは10番で同組の上井に逆転を許すが11、12番で3メートル前後の難しいバーディーパットを決め再逆転。「2番で3パットして、そこから集中力を高めた。11、12番のバーディーで後のプレーが楽にできました」。勝負どころのパットに加え正確なショットでコースを攻略した。

 昨年日本復帰を決め、予選会の首位で出場資格を得た。今季は婚約者のキム・ミジンさんをキャディーに起用。「応援で歩くだけだったけど、いつかはキャディーをやりたいと言っていたので」とバッグを担ぐ負担が減るように18万円の電動カートを購入し開幕から転戦。「でも試合中にゴルフの話は少しだけ。ライン読みとバンカーならしは私の仕事。(彼女が立場は)上です」とすっかり尻に敷かれている。

 会見で日本選手への提言を求められると「日本ツアーは予選を通過すると賞金がある程度入ってくる。そういう部分で満足しているのかなと思う。日本人がメジャーで勝つにはもう少し飛距離が出ないと」と指摘した。

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2018年4月30日のニュース