比菜、藍さんの系譜継ぐ 初ツアー号泣最下位…寄り添ってくれた恩人

[ 2018年4月30日 05:30 ]

女子ゴルフツアー サイバーエージェント・レディース最終日 ( 2018年4月29日    静岡県 グランフィールズCC 6515ヤード、パー72 )

宮里藍さん(右)は新垣にとって憧れの存在
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 憧れの人と似た黒目がちの新垣が宮里藍さんと会ったのは小学校を卒業する直前、11年3月のダイキン・オーキッド・レディースだった。ツアー初出場の少女は84、90の大叩きで最下位で予選落ち。ロッカーに戻って、悔しくて大泣きした。その時、そっと寄り添って「どうしたの?」と声を掛けてくれたのが、宮里さんだった。

 「凄く優しくしてくれて、“大丈夫だよ”と言ってくれたんです」

 涙が乾いた後、お願いして一緒に撮ってもらった写真は大事な宝物。今も、実家に飾ってあるという。以後、練習ラウンドも含め一緒に回る機会が何度かあった。「パーオンしたり、バーディーを取ったりすると、“比菜ちゃん、ナイス”って、必ず名前を呼んでくれるんです」。会うたびに畏敬の念が高まっていたから、宮里さんの引退を聞いた時は絶句するほどショックを受けた。

 その沖縄の大先輩がツアーを去った翌年、運命に導かれるようにツアー初優勝を遂げた。沖縄の血は脈々と受け継がれる。

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2018年4月30日のニュース