桃田、日本勢初のシングルス頂点 リオ王者に初勝利

[ 2018年4月30日 05:30 ]

バドミントン アジア選手権 ( 2018年4月29日    中国・武漢 )

男子シングルスで優勝を決め、喜ぶ桃田
Photo By 共同

 各種目の決勝が行われ、男子シングルスで桃田賢斗(NTT東日本)が16年リオ五輪金メダルのシン竜(リュウ)(中国)を2―0で破って優勝した。桃田は28日の準決勝で五輪3大会連続銀メダルのリー・チョンウェイ(マレーシア)に勝っており、強豪連破。シングルスでは男女通じて日本勢初の頂点に立った。女子ダブルスは昨年の世界選手権準優勝の福島由紀、広田彩花組(再春館製薬所)がリオ五輪金メダルで3連覇に挑んだ高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)に2―1で競り勝ち、初優勝を飾った。

 違法賭博問題による出場停止処分が昨年解け、今年1月に代表復帰した元世界ランキング2位の桃田が爆発的なプレーを披露して初めてアジアの頂点に立った。

 決勝で戦った16年リオ五輪王者のシン竜、準決勝で対戦したリー・チョンウェイには過去一度も勝ったことがなかった。アジア連盟の公式サイトによると「チョンウェイに勝ったことでアドレナリンに満ちている」と臨んだ決勝で、第2ゲームは14―13から7連続得点して勝負を決めた。

 準決勝前には「世界ランク1位を目指している。失った時間を取り戻し、東京五輪に出場したい」と意欲を語った23歳。強豪をなぎ倒してつかんだ優勝は、再び飛躍するきっかけになるはずだ。

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2018年4月30日のニュース