ラグビーNTTコム 総額60億円新拠点をお披露目

[ 2018年4月24日 16:48 ]

NTTコムの新グラウンド「アークス浦安パーク」のグラウンド全景。手前がメイングラウンド、奥がサブグラウンド
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 ラグビートップリーグのNTTコミュニケーションズは24日、先月末に千葉県浦安市高洲に竣工した新グラウンド「アークス浦安パーク」の完成披露会を行った。これまでの練習拠点は同県市川市二俣にあったが、グラウンドが手狭なことから数年前から移転を検討。東日本大震災後に廃材置き場となっていた県有地を16年9月に34億7600万円で落札し、3月26日に竣工式、同月末から使用を開始した。

 敷地の総面積は約3万8000平米。天然芝のグラウンド2面と、室内練習場やトレーニングルーム、練習試合を観戦できるテラスなどを完備した2階建てのクラブハウスを備える。グラウンドの天然芝には14年のサッカーW杯ブラジル大会の試合会場でも採用された新品種「ティフグランド」を日本で初めて採用。生育が良く、クッション性が高いため選手のケガ防止にもつながるという。また、W杯基準を満たす高さ17メートルのゴールポストも4基設置されている。

 チームの内山浩文GMは「スポーツとICT(情報通信技術)のショーケースとしたい」と意気込む。披露会では早速、同社と東レが共同開発した、心拍や筋電位などを測定できるウエア「hitoe」を着用した選手がバイクを漕ぎ、心拍数の変化をモニターに映した。クラブハウス屋上に設置されたカメラで、走行量などを計測することも可能。選手の負荷を可視化することで、故障を未然に防ぐことにもつながる。

 公式には発表されていないが、総工費は約25億円程度とみられ、土地代と合わせると総額60億円のビッグプロジェクトとなった。1976年に電電東京ラグビー部として発足したチームのリーグ最高成績は、16〜17年シーズンの5位。悲願の日本一に向けて、主将を務めるフランカー金正奎は「グラウンドが2面あり、年間を通してクオリティーを保てる。日本一を目指さないと」と意気込んだ。

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2018年4月24日のニュース