宮里美香 男の中の決勝、藍もできなかった女子史上初の快挙へ

[ 2018年4月19日 05:30 ]

男子ゴルフ下部・AbemaTVツアー アイゴルフシェーパーチャレンジin筑紫ヶ丘 ( 2018年4月18日    福岡県 筑紫ヶ丘GC(7101ヤード、パー72) )

男子ツアー初挑戦で好スタートを切った宮里美香
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 男子ツアーに初参戦した宮里美香(28=NTTぷらら)が18日、7101ヤードと女子にとっては距離の長いコースを3バーディー、2ボギーで回り、1アンダーの71をマークした。38位につけ、2日間36ホールの予選上位60位タイまでの通過圏内をキープ。宮里藍、横峯さくらら過去7人の女子選手が挑み、全てはね返されてきた男子ツアー決勝ラウンドへの史上初進出が見えてきた。

 初めての男子ツアー参戦ながら、宮里美は淡々とプレーし続けた。「何も違和感はなくスタートできた。(同組の)塩見君(好輝)は1歳下でジュニアの頃から知ってる。話しながら回った」。前半2番でピン奥から5メートルを沈めて初バーディー。8、10番をボギーとしたが、11、15番のバーディーで盛り返し、38位と予選通過圏内で初日を終えた。

 1Wの平均飛距離は224・50ヤード(3月アクサ・レディースで計測)の宮里美にとって全長7101ヤードのコースは長く、同組の男子に50〜60ヤードオーバードライブされた。特に494ヤードの10番パー4は第2打が240ヤード以上残りパーオンは不可能。「私にはパー5と想定した。代わりにパー5でバーディーを取る作戦だった」。その通り11番パー5で残り65ヤードの第3打を1メートルに寄せてバーディー。16番からの最終3ホールはどれも2〜3メートルを沈める1パットパーでしのぎ「ショートゲームがキーになると思っていた。イーブンが目標だったのでうまくいきました」と笑顔で振り返った。

 過去に下部を含めた男子ツアーに挑戦した女子は7人。05年アジア・ジャパン沖縄オープンの宮里藍や、今季のNovilカップに初挑戦した横峯さくらら全員が予選落ちしてきた。「2日目は午後スタートなので風の計算をしっかりして回りたい。予選通過が目標」。10、13年と日本女子オープンで2勝。飛距離の出る選手の多い米ツアーでも優勝している宮里美が、得意のショートゲームを生かし、女子史上初の男子ツアー予選通過の快挙に挑む。

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2018年4月19日のニュース