貴乃花親方 一門から脱退へ “一兵卒”として無所属で活動

[ 2018年4月19日 05:36 ]

貴乃花親方
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 大相撲の貴乃花一門の名称が変わる。貴乃花親方(45=元横綱)が、貴乃花の看板を外すことを阿武松親方(56=元関脇・益荒雄)ら一門の親方衆に申し入れ了承された。結成時からのメンバーの大嶽親方(57=元十両・大竜)が18日、明かした。貴乃花親方は3月に弟子の暴行問題の監督責任などを問われ、日本相撲協会内の序列で最下位の平年寄に降格。関係者によれば、今後は一門を離れ無所属で活動するもようだ。

 決断は潔かった。今月上旬、貴乃花一門の千賀ノ浦親方(元小結・隆三杉)の自宅で行われた会合。阿武松親方、千賀ノ浦親方、大嶽親方ら主だったメンバーが集まった席で、貴乃花親方は、一門の名称から自らの名前を外すことを申し出たという。大嶽親方はその時の様子を「正直びっくりしました。まさか本人の口からそういう言葉が出るとは思わなかったですから。(降格処分を受ける前から)ゼロからスタートするとおっしゃっていたので、そういうことかと思いました」と説明した。

 一門の前身の貴乃花グループは10年に結成。当時、貴乃花親方は協会の理事選に立候補するため、支持者の阿武松親方ら6人と二所ノ関一門から独立した。その後、グループとしての活動が認められ、14年に協会から正式に一門として承認された。

 貴乃花親方はそのリーダーとして10年の理事選から4期連続で当選。しかし、昨年11月の元日馬富士の傷害事件発覚後の騒動の責任を問われ解任処分に。これを受け、今年2月の理事候補選で一門は阿武松親方を擁立。貴乃花親方も自らの信念を貫き通す形で出馬したが、落選していた。

 その後、傷害事件に対する協会の対応や自身への処分を不服として内閣府に告発。しかし、春場所中に起きた弟子の貴公俊の暴行問題の責任を取り告発を撤回し「一兵卒としてゼロからスタートする」と宣言していた。3月の理事会では弟子の監督責任と春場所の勤務態度などを問題視され、平年寄への降格処分を受けていた。

 関係者によれば、貴乃花親方は今回の申し入れについて「私としては本当にケジメ。弟子とともにゼロからスタートしますと言っているのに、私の名前が一門に付いているのはおかしい」と話しているという。今後は一門から離れ、無所属で活動していく見通しだ。一方、大嶽親方は「(一門から)貴乃花という名前、看板を下ろすだけでバラバラになるわけではない。まとまって(名称の変更を含め)これからみんなで話し合っていきたい」と引き続き結束していく考えを示した。

 一門を離脱すれば文字通り一兵卒となる貴乃花親方。だが、迷いはないようだ。足元を見つめ直し、弟子とともに初心に帰り再出発する。

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