白鵬 父の葬儀終え日本に戻る、神妙面持ち「無事に最後までお送りしました」

[ 2018年4月15日 17:49 ]

父の葬儀を終えて日本に戻った白鵬
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 9日に肝臓の病気などで亡くなった父・ジジド・ムンフバトさん(享年76)の葬儀に出席するためモンゴルに帰国していた横綱・白鵬(33=宮城野部屋)が15日午後、成田空港着の航空機で日本に戻ってきた。尊敬する存在だった父と最後の別れをした白鵬は「無事に最後までお送りしました」と神妙な面持ちで離した。

 白鵬によると、葬儀が営まれた13日は大雪だったという。「(日本には)“雨降って地固まる”という言葉があるが、モンゴルでは雪や雨は縁起がいい。(父のために)自然も味方してくれて、包んでくれた」と感慨深げに離した。

 ムンフバトさんは母国で年1回開かれるスポーツの祭典、ナーダムで計6度優勝したモンゴル相撲の元横綱。関係者によると、午前6時半から営まれた葬儀には歴代の横綱が勢ぞろいしたほか、約1500人が参列したという。モンゴル相撲の会場が使用されたが、白鵬の意向により、現在競技が行われている会場ではなく父が現役時代に闘った歴史のある相撲場を借りたという。

 ムンフバトさんはレスリングの選手としても活躍し、1964年東京大会を皮切りに5大会連続で五輪に出場した。白鵬は2020年東京大会を父と一緒に見ることを望んでいたが、それはかなわなかった。「一つの悔いというか目標を失った。これからゆっくり考えて、どういう形で闘うか、努力するか、頑張っていくかは自分次第」と話した。

 16日の東京・靖国神社奉納相撲から春巡業に復帰する。「とりあえず明日から自分の仕事にまっとうしたい。(帰国の許可を与えてくれるなど)協会が配慮してくれて、感謝の気持ちでいっぱい。心と体を整理して、夏場所に臨めれば」。左足親指の負傷などで2場所連続休場中の横綱は、復帰への意欲を示していた。

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2018年4月15日のニュース