白井、主要大会初V「大過失を出さずにできた この1試合で強くなれた」

[ 2018年4月15日 05:30 ]

体操・ワールドカップ ( 2018年4月14日    東京体育館 )

最終種目の鉄棒を終え、1番ポーズの白井
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 個人総合で争われ、男子は白井健三(21=日体大)が86・064点で初優勝し、初めて主要大会のタイトルを手に入れた。谷川航(21=順大)は84・399点で2位。女子は村上茉愛(21=日体大)が56・532点で制し、杉原愛子(18=朝日生命)は51・933点で6位だった。

 今季を占う上で、白井にとっては重要な試合だった。3月のアメリカン・カップのあん馬で落下。「できることができなかった失望感があった。頭の片隅にアメリカの姿があった」。失敗に対する恐怖感に押しつぶされそうになりながら、この日のあん馬は大きなミスなくまとめた。得意とは言えない種目で8人中トップの得点をマーク。「大過失を出さずにできた。逆境をはねのけて、この一試合で強くなれた」と安どの表情を浮かべた。

 床運動、跳馬もトップ、平行棒と鉄棒は2位、つり輪が3位。17年世界選手権で銅メダルの21歳は、今大会で個人総合初タイトルを獲得したが、自らに厳しい視線を向ける。「着地とか細かいところにこだわれていない」。27日開幕の全日本選手権、5月のNHK杯で、内村航平(29=リンガーハット)らと個人総合の世界選手権(10〜11月、ドーハ)代表を争う。「一人一人がそれぞれのキャラクターを出せるような大会になればいい」と意気込んでいた。

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2018年4月15日のニュース