サンウルブズ 後半ミスミス開幕7連敗 ジョセフHC「非常にがっかりしている」

[ 2018年4月14日 18:57 ]

(速報)サンウルブズ―ブルース 後半、逆転され肩を落とす堀江(手前左から2人目)、松島(同3人目)らサンウルブズフィフティーン
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 スーパーラグビー(SR)第9節、サンウルブズ―ブルーズ(ニュージーランド)は14日、東京・秩父宮ラグビー場で行われ、サンウルブズは10―24で敗れ、開幕7連敗となった。

 前半を10―5とリードして折り返したが、勝てない。チームにとって最大の課題だったディフェンスは、今季最少の24失点、4失トライに抑えたが、肝心のアタックは前半の1トライに留まった。ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)は「非常にがっかりしているし残念。後半は主導権を相手に渡してしまった」と肩を落とした。

 昨シーズンは7月の最終戦で対戦し、48―21で大勝。相手はこの試合を迎えるまで1勝5敗と苦しむブルーズだけに、今季初勝利への期待は高かった。前半4分にはSO田村のPGで先取点を奪う幸先のいいスタート。同21分には一時的に出場していたSOパーカーの突破からCTBラファエレへつないで両チームを通じて最初のトライ。その後に1トライを返されたが、全体を通じてチームディフェンスもしっかりと機能していた。

 ところがFB松島が「後半はフワフワとして入ってしまった。スイッチがオンの選手とオフの選手がいた」と指摘したように、前半がうそのようにチームのまとまりを欠いた。相手がボールキープして攻撃を仕掛けると、密集に人数を欠けすぎて外で余られ、突破を許した。個人のタックルミス、判断ミスも重なり、3トライを許して逆転負け。自身もアタックシーンで精彩を欠いたWTBレメキは「相手がスペシャルプレーをしてきたわけじゃない。1人1人がしっかりと仕事をしないと」と自戒を込めて振り返り、共同主将を務めるSH流は「コミュニケーションが欠けていた。後半最初にトライを取られたことで、チームに覇気がなくなった。そこを上げられれば良かったが、前半のような自信あるチームにできなかった」と肩を落とした。

 過去2年は4月に秩父宮でのホーム試合でシーズン初勝利を挙げているサンウルブズだが、今月の残り2試合はニュージーランド勢とのアウェー試合となる。待望の初勝利は見通せない状況だが、ジョセフHCは「一番タフな試合になるが、チャレンジしにいくことが大事になる」と声を振り絞った。

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2018年4月14日のニュース