張本 丹羽撃ち大逆転5位「これ以上ない激戦を制すことができた」

[ 2018年4月9日 05:30 ]

丹羽に逆転勝ちし5位となった張本智和
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 卓球のアジア・カップ最終日は8日、横浜文化体育館で行われ、男子シングルス5位決定戦で、世界ランク13位の張本智和(14=エリートアカデミー)が、同9位の丹羽孝希(23=スヴェンソン)を4―3で撃破して5位になった。最終第7ゲーム、8―10とマッチポイントを握られながら4連続得点で大逆転。女子で石川佳純(25=全農)は3位、平野美宇(17=日本生命)は5位だった。今大会出場の4人は、29日開幕の世界選手権団体戦(スウェーデン)に臨む。

絶体絶命の大ピンチから、天才少年が生還した。第7ゲーム、8―10。勝利へあと1点に迫った丹羽がここでタイムアウトを取り、張本は「希望の光が見えた」と言う。3月の国内大会、連続得点で波に乗る張本はタイムアウトを取ったことで流れを失い、水谷に敗れていた。当時を思い出し、効果的なサーブを織り交ぜて怒とうの4連続得点で大逆転。「これ以上ない激戦を制すことができた」と喜びに浸った。

 張本は第5ゲームに10―7と先にマッチポイントを握りながら決めきれず。その後、完全に丹羽ペースになった中、勝ちきった意味は大きい。20年東京五輪のシングルスの出場枠は2で、同年1月の世界ランク上位2人が代表になる見込み。現在、日本勢トップは9位の丹羽で11位・水谷、13位・張本と続く。「水谷さんか丹羽さんのどちらかに勝たないとシングルスで出られない。絶対に負けられない」。1次リーグでは世界1位の樊がハン「振がシン「東がトウ「(中国)も撃破。自信を深めながら、TOKYOへ前進する。

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2018年4月9日のニュース