ヒートのプレーオフ進出が決定　１回戦はジェームズのいるキャバリアーズ？

[ 2018年4月4日 18:19 ]

　ＮＢＡは３日に各地で１３試合を行い、ヒートは地元マイアミでホークスに１０１―９８（前半５２―５６）で競り勝って４２勝３６敗。東地区全体で７位から６位に順位を上げて通算２０回目のプレーオフ進出を決めた。

　ガードのゴラン・ドラギッチ（３１）が２２得点と１０リバウンドを稼げば、起用法に不満をもらしていたセンターのハッサン・ホワイトサイド（２８）も１８得点と１２リバウンドをマーク。ベンチから出たドウェイン・ウェイド（３６）も１１得点、６アシストを記録して勝利に貢献した。

　ヒートは昨季４１勝４１敗。わずか１勝足りずにプレーオフには進出できなかったが、今季は４試合を残した段階でその勝利数をひとつ上回り、昨年の雪辱を果たした。

　このままの順位でシーズンを終えるとプレーオフ１回戦の相手は３位キャバリアーズ。ウェイドは今季途中でキャバリアーズから古巣に復帰しており、かつてヒートをファイナル制覇に導いたレブロン・ジェームズ（３３）との直接対決が実現する可能性も出てきた。

　東地区全体で最下位に沈んでいるホークスは２２勝５６敗。新人のジョン・コリンズ（２０）が１９得点をマークしたものの、２カ月ぶりの連勝を逃した。

　東地区全体８位のバックスは地元ミルウォーキーで同２位セルティクスに１０６―１０２（前半５８―５６）で競り勝って４２勝３６敗。ヤニス・アデトクンボ（２３）が２９得点と１１リバウンドを稼ぎ、２季連続となるプレーオフ進出へのマジックを「１」とした。

　セルティクスの連勝は６で止まって５７勝２４敗。４日には２ゲーム差で追う東地区全体首位ラプターズとの直接対決があり、プレーオフの行方を左右する“天王山”となりそうだ。

　東地区全体３位のキャバリアーズは、２７得点１０リバウンドを記録したジェームズの活躍で１位ラプターズを１１２―１０６（前半６０―５２）で下して４８勝３０敗。このカードは今季２勝１敗で、故障者が全員復帰したこともあってここ１０戦では９勝目と上昇機運に乗ってきた。

　ラプターズは５５勝２２敗。１１連勝のあとは３勝５敗ともたついており、４日のセルティクス戦でどのような戦いを見せるのかが注目されるところだ。

　東地区全体４位で３位キャバリアーズを０・５ゲーム差で追う好調７６ｅｒｓは地元フィラデルフィアでネッツに１２１―９５（前半６１―４９）で快勝して４７勝３０敗。ジョエル・エンビード（２４）に続いてダリオ・シャーリッチ（２３）も故障で欠場したが、チームは１１連勝を飾った。

　ネッツは２５勝５３敗。元７６ｅｒｓのジャーリル・オカフォー（２２）が１５得点を稼いだが、７６ｅｒｓの勢いを止めることはできなかった。

　ジャズは地元ソルトレイクシティーでレイカーズを１１７―１１０（前半６５―６０）で退けて３連勝で４５勝３３敗。ここ５戦で４勝目を挙げ、スパーズと同率ながら西地区全体４位に順位を上げた。

　レイカーズは３３勝４４敗。すでにプレーオフ進出の可能性は絶たれており、チームは３連敗となった。

　スパーズは敵地ロサンゼルスでクリッパーズに１１０―１１３（前半５７―４９）で競り負けて４５勝３３敗。残り４試合に勝っても４９勝止まりとなるため、１９９９年シーズンから続いていた５０勝以上の連続記録は１８シーズンで途絶えることになった。

　西地区全体１０位のクリッパーズは４２勝３６敗。第４Ｑの残り２９秒、オースティン・リバース（２５）が１０６―１０８で迎えた３点シュートを決めて試合をひっくり返した。

　この結果、西地区全体順位では１・５ゲーム差の中に４位ジャズ、５位スパーズ、６位サンダー、７位ティンバーウルブス、８位ペリカンズの５チームがひしめいている状態。９位ナゲッツ、１０位クリッパーズを含めると、３ゲーム差の中に計７チームが入っており、各チームの残り試合が３〜５となった大詰めで、プレーオフ最後の切符（地区上位８位まで）をめぐる戦いが激しくなっている。

　なおサンズはキングスに勝ってチーム・ワーストとなっていた連敗を１５でくい止めた。

　＜その他の結果＞

＊ロケッツ（６３勝１５敗）１２０―１０４ウィザーズ（４２勝３６敗）

ウォリアーズ（５７勝２１敗）１１１―１０７＊サンダー（４５勝３４敗）

マジック（２３勝５４敗）９７―７３＊ニックス（２７勝５１敗）

＊ブルズ（２７勝５１敗）１２０―１１４ホーネッツ（３４勝４５敗）

＊マーベリクス（２４勝５４敗）１１５―１０９トレイルブレイザーズ（４８勝３０敗）

＊ナゲッツ（４３勝３５敗）１０７―１０４ペイサーズ（４６勝３２敗）

＊サンズ（２０勝５９敗）９７―９４キングス（２５勝５４敗）

　＊はホーム