男子バスケの全米大学選手権でビラノバ大が優勝 2年ぶり3度目の戴冠

[ 2018年4月3日 15:30 ]

歓喜するビラノバ大の選手たち(AP)
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 男子バスケットボールの全米大学選手権(NCAAトーナメント)は2日、テキサス州サンアントニオで「ファイナル4」の決勝を行い、東部地区第1シードのビラノバ大(ペンシルベニア州)が西部地区第3シードだったミシガン大を79―62(前半37―28)で下して2年ぶり3度目の王座を獲得。前半の9分までは14―21と後手に回っていたが、シックスマンとして出場したガードのダンテ・ディビチェンゾ(2年=1メートル96、93キロ)が3点シュートを7本中5本成功させ、後半での連続11得点を含む31得点をたたき出してチームを勝利に導いた。

 決勝で30得点以上をマークしたのは1997年のマイルズ・サイモン(アリゾナ大=現NBAレイカーズ・アシスタントコーチ)以来、21年ぶり。ビラノバ大(36勝4敗)は今大会6試合すべてで2ケタ点差をつけて勝ったが、これはミシガン州立大(2000年)、デューク大(2001年)、北カロライナ大(2009年)に続いて史上4校目となった。また準決勝のカンザス大戦では95―79で勝っており、「ファイナル4」での2試合をともに16点差以上で勝ったのは、1968年のUCLA以来の出来事となった。

 最優秀選手に選出されたディビチェンゾは1年生時には足を骨折して開幕から8試合で出場を断念。チームが2度目の優勝を果たしたときには“応援部隊”だったが、今年は大活躍を見せた。

 決勝では先発陣が苦しんでいた前半に3本の3点シュートを決めて18得点をマーク。後半に入ると10分3秒から13分8秒の間に1人で連続11得点を稼いでミシガン大を一気に引き離した。

 31得点以外に5リバウンド、3アシスト、2ブロックショットも記録。「チームのためになんとしても役に立ちたかった。全力でプレーしたので、ディフェンスでも貢献ができた」とチームメートに抱きしめられながら感涙にむせんでいた。

 ミシガン大は滑り出しでは得意のディフェンス力を駆使して主導権を握ったが、ディビチェンゾの好守両面にわたる活躍に屈する形となって敗北。今季は33勝8敗で全日程を終了した。

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