二子山部屋14年ぶり再興 所沢初の相撲部屋に

[ 2018年4月1日 18:59 ]

新たな看板の前で意気込む二子山親方(元大関・雅山)
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 名門・二子山部屋が14年ぶりに再興された。藤島部屋から独立した二子山親方(元大関・雅山)が1日、埼玉県所沢市で部屋を開いた。90年代に若貴ブームで相撲人気を牽引した同部屋は、04年2月に貴乃花親方が部屋を継承したのに伴い、相撲部屋としての名称が途絶えていた。

 「二子山部屋は、自分が中学時代にテレビを見ていた時に、若乃花さんや貴乃花さんが活躍されていた部屋。まさかその看板を背負うとは思いもしなかった。でも、眠らせているわけにはいかない名跡なので、相撲界のために、少しでも恩返しができるように頑張りたいと思っています」

 新たな拠点は一軒家を改装。西武新宿線の新所沢駅から2キロほどの所にあり、周囲には農地も広がるのどかな場所だ。稽古場も農家の倉庫をリフォームした。

 「独立して部屋を開く場所を探している時に、後援会の埼玉西支部のみなさんから声をかけていただきました。所沢全体で盛り上げようという言葉をいただき、バックアップもしてもらっています。北勝富士関も所沢出身で相撲への関心も高まっていると聞いています。地元のみなさんと一緒になって成長していければと思っています」

 この日の午後には書家の大原蒼龍氏が揮毫(きごう)した「二子山部屋」の真新しい看板も届き、玄関に掲げられた。部屋の後援者は「所沢市に相撲部屋ができるのは初めて。広島カープのように市民全体が応援してくれる“市民部屋”みたいになってもらえればいいですね。地元の西武ライオンズとも何か協力できるようになれば」と期待を込めていた。

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2018年4月1日のニュース