絵理香V王手 バーディー締め堅首、狙い通り“逃げ切りモード”

[ 2018年4月1日 05:30 ]

女子ゴルフツアー ヤマハ・レディース葛城第3日 ( 2018年3月31日    静岡県袋井市 葛城ゴルフ倶楽部山名コース=6564ヤード、パー72 )

ヤマハ・レディース葛城第3日 7番、ティーショットを放つ菊地
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 首位から出た菊地絵理香(29=オンワードホールディングス)が4バーディー、3ボギーで71とスコアを伸ばし通算6アンダー、210でトップを守った。2打差の2位に全美貞(35=韓国)がつけ、74とスコアを落とした永井花奈(20=デンソー)は首位と4打差の3位に後退した。

 17番のボギーで全美貞と1打差となった菊地は「18番(パー5)は絶対にバーディーを取って、単独トップで最終日を戦う」と自分に言い聞かせた。狙い通り残り125ヤードの第3打を2メートルにつけ、2打差をつけてフィニッシュ。「優勝争いは追い上げる方が楽」という選手が多い中、菊地がトップにこだわるのは訳がある。

 15年KKT杯バンテリン・レディースから通算3勝を挙げているが、3試合とも最終日はトップから逃げ切っており、「今までの優勝パターンでやりたかった」という。その上、速いグリーンの難コースは「簡単にバーディーは取れないので追いかけるのは難しい」との読みもあった。

 逃げ切った過去の3勝は、全て3月、4月の試合。「春に強い」との定評があるが、実は本人は、「春は得意ではなく、夏の方が好き」と笑う。

 初日、2日目はショットの精度に首をかしげていたが、この日は「感触が良くなった」と、パー5の5番で残り75ヤードの第3打を70センチ、6番では130ヤードの距離を“OK”につけ、連続バーディーで流れをつかんでいる。これまで背筋、尻中心だった体幹トレーニングに、今オフからスイングバランスを取るため腹筋を加えた。さらにトレーナーをツアーに常時帯同し、体のケアに努めた効果が表れてきた。

 今季のツアーはここまで4試合で、鈴木愛の1勝を除いて外国勢が優勝。この試合でも、菊地を追って、韓国勢による包囲網が築かれている。「日本選手も頑張ろうという気持ちですし、明日も負けないよう頑張ります」。“春女”は力を込めた。

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