トヨタ自動車が白星発進、女王ビックカメラ高崎も上野快投で○

[ 2018年4月1日 05:30 ]

<トヨタ自動車・豊田自動織機>2回、右前打を放つ長崎
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 「第51回日本女子ソフトボールリーグ」(日本ソフトボール協会、日本女子ソフトボールリーグ機構主催、スポニチ後援)が31日、ナゴヤドームで開幕した。女王奪回を狙うトヨタ自動車は長崎望未外野手(25)が3安打2打点の活躍を見せ、豊田自動織機に快勝。昨年の女王、ビックカメラ高崎、シオノギ製薬も白星発進した。

 開幕戦からトヨタ自動車はギアをトップに入れた。初回1死二塁。左中間へ先制適時打を放った長崎は、第2打席の右前打をはさみ、4回の好機にも左前へタイムリーを運んだ。「初戦に勝つと負けるのでは大違い。トヨタらしい攻撃ができた」。愛らしい顔に笑みが浮かんだ。

 連覇を目指した昨年は3位。女王奪回のために、不動の3番打者は大きな目標を掲げる。「今年は打点王を獲りたい。チームに一番貢献できるのが、その部分だと思うので」。今年は8月に世界選手権(千葉)、2年後には東京五輪も控える。チーム、そして日本の安打製造機として、多忙な1年が始まった。

 ≪数原、会心の2発≫シオノギ製薬の“デザイナー”数原が会心の2本塁打を放った。4回先頭打者で右翼に、6回無死一塁では左翼へ力の一発。昨年本塁打のタイトルを奪った主砲の活躍で、昇格組の大垣ミナモに1部の洗礼を浴びせた。今年は創部70年。節目の年にユニホームが一新され、チームカラーとなるオレンジのラインに、数原の独断?で赤のアクセントが加えられた。「今年はホームランを15本打ちます」。情熱の色とともに快進撃を誓った。

 ≪上野13K、今季も健在≫女王・ビックカメラ高崎が力強い第一歩を踏み出した。昨年のファイナルと同じ相手との開幕戦。初回に山本の2ランで先制し、4回にも大工谷のソロで加点した。エース上野も呼応するように圧巻の投球。7回先頭の原田に二塁内野安打を許すまで、パーフェクトを演じた。「上野は完璧ではなかったけど、悪いなりによく投げてくれた」と岩渕監督。7月に36歳を迎える鉄腕は、今季も健在だ。

 ≪男子の迫力「体感して」≫リーグ戦3試合終了後、男子の日本リーグ選抜―大学生選抜のエキシビションマッチが開催された。「普段、男子の試合を見てもらえる機会が少ないので、スピードや迫力の違いを体感してもらおうと企画しました」と寺村健人・日本ソフトボール協会リーグ委員長。来年の世界選手権では、前回5位からメダル圏内に入るのが目標。男子より両翼が8メートル、投本間が1メートル短い女子規格のグラウンドで全力プレーを披露した。

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