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カトパン突撃!自転車女子・梶原悠未「オムニアム」初のW杯制覇 凜として輪を成す

春らしい陽気の下、加藤綾子アナ(左)と愛車にまたがる女子自転車競技の梶原悠未
Photo By スポニチ

 【カトパン突撃!東京五輪伝説の胎動】自転車のロードレースとトラックレースで世界を駆け上がる新世代の旗手が梶原悠未(20、筑波大)だ。昨年、五輪種目でもあるトラックワールドカップの「オムニアム」(複合)で日本の女子では史上初となる金メダルを獲得した。55センチの太腿を相棒に自転車中心の生活を送る練習大好き女子。「ガムシャラに追い込むと気持ちがいい」という素顔に加藤綾子アナウンサー(32)が迫った。

 ――昨年は日本人で初のW杯勝利、本当におめでとうございます。世界レベルの戦いをどういうふうに感じてますか

 「W杯で初めて表彰台に立つことができたのはうれしかったです。走力的に自分よりも優れた選手に、技術や頭脳を使って勝つのが楽しいですね」

 ――体力に加えて駆け引きも大きい?

 「4種目の総合ポイントで競うオムニアムはタイムだけじゃない。レースでは、選手の後ろについて空気抵抗を減らして体力を温存。飛び出すチャンスを一瞬のうちに判断して全力を出す。ほかの選手の映像を見て研究してます」

 ――自転車競技の種目はどれくらいある

 「今はロードとトラックの日本代表として走っていますけど、トラック競技だけで10種目ほどあります。主に短距離と中距離に分かれていて、自分は中距離。各種目で強化する部分は変わりますね」

 ――レース中の競り合いは怖いですか?

 「恐怖心から下がったり強く踏み込めなかったりする。ほかの選手とぶつかるような距離で走ってますから。そこが課題です」

 ――えっ?スピードが出た状態で。私なんか自転車に乗ってると、ちょっとした段差でもおびえますよ(笑い)。2016年からエリート(最上級のカテゴリー)で戦ってますが違いは大きい?

 「ベテラン選手もいますし、世界でトップレベルの戦い。経験を多く積みたい。レースではスピードと持久力が大切。体力を消耗した中でのトップスピードには自信があるので、そこを伸ばしつつ短距離でもスピードを上げるようにしてます」

 ――休みはありますか?

 「疲労困ぱいの時にオフを取る。これ以上やったら体を壊すと思った時ですね(笑い)」

 ――ほぼ頭の中は自転車。それが幸せなんですね(笑い)

 「友達と遊ぶのも大好きなんですけど罪悪感が…。SNSで海外の選手の大会結果を見たりすると、遊んでていいのかな、練習しなくちゃいけないって思っちゃうんですよ」

 ――はあーっ、真面目。オフにママチャリとか乗ります?

 「大学内の移動は自転車です。で、タイヤの空気圧をわざと減らしてます。スピードが出過ぎると事故につながるんで。授業に向かうのも急いじゃいますし(笑い)」

 ――東京五輪の時は大学を卒業してますね

 「小さい時から五輪選手になりたいと思っていて今は金メダルを獲るのが夢。卒業後は競輪選手という選択肢もありますけど、五輪で成績を残して個人でスポンサーをつけて海外挑戦も考えてます」

 ――しっかりしてますね。五輪後の自分へのご褒美は?

 「息抜きで米国のディズニーランドに行きたいですね」

 ――そこでも練習が気になって園内で自転車を探すんじゃないですか(笑い)

 ――水泳を1歳からやっていて高校で自転車に転向。3年で世界レベルは凄い

 「体幹や心肺機能が鍛えられたことも含め水泳で培ったものが大きかったです」

 ――水泳と自転車はどちらが大変?

 「水泳の方が厳しかった。呼吸できない競技なので転向した時は“凄い息が吸える”と感動しました」

 ――息を吸えるって素晴らしいことなんですね(笑い)。練習はどのくらいですか

 「この前は休みなしで8時間かけて210キロ走りました。ずっと自転車の上。なので乗りながらストレッチします。ハンドルから手を離したり、ペダルから片足を外したりして。練習は1日平均で5時間くらい」

 ――その努力の結晶が55センチの太腿

 「鏡を見て太くなったと思います。走力につながれば結果がついてくるのでうれしい」

 ――ロードとトラックの二足のわらじは?

 「基本的に公道を走るロードは4月から10月で、競輪のような斜度がある場所を走るトラックは10月から3月とシーズンが違う。ロードは体脂肪を落として持久力のある体に。トラックはパワーがいるので体重を増やす。シーズンで2〜3キロは体重が変わりますね」

 ――何か新しく取り入れようとしていることはありますか

 「視野を広げる練習をしようと思ってます。後ろから選手が来るタイミングに合わせて踏まないといけないので。後は自分のしている練習をあんまり周りに言わないようにしてます(笑い)」

 ――ばれないように…それはとっても大事です(笑い)

 ――練習中にはどんな音楽を聴いてますか?

 「今は米津玄師さんにハマってます。室内練習の時は苦しさを紛らわせるために1曲をずっと聴いてる。1カ月くらい続けて飽きると聴かなくなります」

 ――えっ、1曲を聴き続けるんですか。アップテンポな曲でテンションを上げる感じですか 

 「それがバラード一本(笑い)」

 ――下では凄くもがいているのに(笑い)

 「練習がきついので耳だけは和やかにして気持ちを落ち着けています」

 ――ほかのリフレッシュ法は

 「読書。現実ではありえないようなフィクションが好き。その世界に入り込めるのがいい。作家なら東野圭吾さんです」

 ――現実じゃない世界というのが普段追い込んでいる分、気分も開放されるんでしょうね。読むのは速いですか

 「凄く遅い。一字一句理解して読む。一回読んだものはもう読まない。面白いから何度も読む人っているじゃないですか、その気持ちが分からない(笑い)」

 ――飽きるまで聴く音楽と同じく、放り出される感が半端じゃないですね(笑い)

 ◆梶原 悠未(かじはら・ゆうみ)1997年(平9)4月10日生まれ、埼玉県出身の20歳。2013年、筑波大坂戸高校に入学後に自転車競技に転向。14年全日本選手権ジュニアでロードレース、タイムトライアルで優勝。15年のアジアジュニア選手権では5冠を達成した。16年からエリートに上がり全日本選手権ロードに出場。17年にはUCIトラックワールドカップ第3戦の女子オムニアムで日本の女子選手で初めて金メダルを獲得。同第4戦でも優勝を果たす。1メートル55。

 ▼オムニアム トラックレースの複合競技。1日に4種目行い成績をポイント換算して順位を決定する。(1)女子スクラッチは距離7・5キロで着順を争う(2)テンポレースは周回ごとに先頭の選手にポイント(3)エリミネーションは周回ごとに最下位の選手が脱落。最後は2人によるマッチレース(4)ポイントレースは女子は20キロ走破。周回によりスプリントを行い、ポイントを獲得。合計点を競う。

[ 2018年3月27日 11:30 ]

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