石川遼 バーディー狙って攻める!誓った“弱気な自分”からの脱却

[ 2018年3月25日 09:50 ]

キャロウェイアパレル丸の内店のイベントに参加した石川遼
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 6シーズンぶりに日本ツアーに復帰した男子ゴルフの石川遼(26=CASIO)が今季の目標にバーディー数1位を掲げた。24日に東京・丸の内で行われたキャロウェイアパレルのイベントでファンを前に「バーディー数は誰にも負けたくない。そういうゴルフをしていれば自ずと結果もついてくる。自分は昔からそういうゴルフ。それを突き詰めたい」と宣言した。

 意味するのは弱気な自分からの脱却だ。「今まではパーを取るにはどうしたらいいかというマネジメントになってしまっていた」。石川はもともと攻撃的なゴルフが身上だった。ところが米ツアーに本格参戦後は予選を通過をするため、知らず知らずのうちに守りのゴルフになっていた。

 パー5などはバーディーを狙って攻めていくが、距離の長いパー4など難易度が高いホールでは、まずはパーを確実にセーブするという堅実な戦略に変わっていったのである。

 1ラウンドの平均バーディー数を示すバーディー率を見ると、プロ転向初年度の08年が3・83でランク2位。09年以降は4以上でランクも3年連続ランク1位。12年も3位に入った。しかし米ツアーでは1度も平均4個を超えていない。

 コースの難易度が違うため、日米両ツアーのデータを単純比較することは意味がないかもしれない。ただ難易度の高い米ツアーのコースを回るうちにバーディーを量産するスタイルを見失っていたのは確かだろう。

 原因は1つではない。ただ石川は攻め方、マネジメントに問題があったと感じている。「難易度1位だったり、難しいホールでバーディーを取っていくゴルフをしていかないといけない。長い500ヤードくらいのパー4が日本のツアーでもいくつかある。そういうホールでバーディーを取っていきたい。マネジメントとショット力がキーになる」と攻める姿勢が必要と分析した。

 「驚いてもらえるようなプレーをしたい。見ていて楽しいと思われないとゴルフを見る人も減ってくる」。攻撃的なゴルフがファンを喜ばせるということも自覚している。当然リスクもある。それでも石川は攻めることが自身の成長につながると信じている。(福永 稔彦)

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2018年3月25日のニュース