錦織2時間51分クタクタ発進 格下振り切るも実戦不足明らか

[ 2018年3月25日 05:30 ]

テニス マイアミ・オープン ( 2018年3月23日    米フロリダ州マイアミ )

男子シングルス2回戦でジョン・ミルマンを下した錦織
Photo By 共同

 男子シングルスで世界ランキング33位の第26シード、錦織圭(28=日清食品)は初戦の2回戦で同96位のジョン・ミルマン(28=オーストラリア)を7―6、4―6、6―3で退けた。3回戦では第5シードのフアンマルティン・デルポトロ(29=アルゼンチン)と対戦する。

 体調不良で直前の大会を欠場し、約1カ月ぶりの実戦だった錦織が第3セットで力を振り絞り、2時間51分の長丁場で勝ち切った。「最後は自分から攻めて、相手のレベルが落ちたところを突けた」。苦しんでつかんだ久々の白星を喜んだ。

 2月下旬のメキシコ・オープンでは40度近い発熱が響いて1回戦敗退。この1カ月は十分な練習が行えなかった。接戦の第1セットを奪って迎えた第2セットはミスを連発。ラケットの芯に当たらずベースラインを大きく越えたり、振り遅れでサイドラインを外れたりと、明らかに実戦不足の影響が出た。第3セットはミスが増えた相手の隙を逃さず第6ゲームをブレークして押し切った。

 試合中にせきをする姿もあり「長い打ち合いはきつい」と明かした。右手首のケガから復帰して日も浅く、完全復活にはまだ時間が必要だ。3回戦は直前の大会で優勝したデルポトロが相手。「サーブと世界一のフォアがある。簡単には勝てない」と評する強敵に挑む。

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2018年3月25日のニュース