美帆 W杯総合V!日本勢初快挙、1500制し種目別とW制覇

[ 2018年3月19日 05:30 ]

スピードスケートW杯最終戦の女子1500メートルの種目別総合優勝を果たし、トロフィーを掲げる高木美
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 スピードスケートのW杯最終戦最終日は18日、ミンスクで行われ、女子1500メートルで高木美帆(日体大助手)が1分56秒36で1位となり、この距離の今季種目別総合優勝と、全種目での獲得得点による総合優勝を日本人で初めて決めた。1500メートルは今季5勝目。女子500メートルは連日の2位となったバネッサ・ヘルツォーク(オーストリア)が種目別総合優勝し、欠場した小平奈緒(相沢病院)は同4位となった。

 心身ともに疲れを隠せない中で迎えたシーズン最後の日。ウオーミングアップを終えた高木美は「これならいける。不安はない」と好感触を取り戻した。伸びやかに、最後まで脚を止めることなく滑り切った。女子1500メートル、W杯は出場5レース無敗。「この種目の滑りを確立させていくことができたのはうれしい」としみじみと語った。

 オランダの実力者、レーンストラと最終組で同走。ストレートは得意とする羽ばたくような滑りを見せ、終わってみれば0秒87の大差をつけた。両手を上げて歓声に応えた。

 五輪後も移動や世界選手権などで心身の消耗を回復する時間は短く、17日の1000メートルは表彰台を逃すなど、本来の状態ではなかった。それでもこの本命種目は「滑り方が体に染みついている」とまで言える自信を持つ。全種目を通じた今シーズンの女王にも輝いた日本のエース。タイトルをまた加え、「後味すっきり終われた」と激戦続きのシーズンを笑顔で締めた。

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