貴公俊の双子の弟・貴源治 白星も支度部屋で涙「今までで一番つらい」

[ 2018年3月19日 15:38 ]

<大相撲春場所9日目>照強(右)を寄り切った貴源治
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 春場所8日目の取組後、付け人に暴行した十両・貴公俊の双子の弟・貴源治が白星を飾ると、戻った支度部屋で涙を流した。

 前の取組で勝利した兄弟子・貴ノ岩から力水をつけられる時、「落ち着いていくように」と声をかけられた。「あの言葉で救われました」と気持ちを落ち着かせ、難敵の照強(伊勢ケ浜部屋)を寄り切り4勝5敗とすると、支度部屋では大勢の報道陣に囲まれ終始緊張した顔つきだった。そして、しばらくするとタオルで目を拭う姿があった。

 「今までで一番つらいです。昨日は寝れませんでした。30分おきぐらいに7回ぐらい起きてしまって。兄のことを考えると…」。前日は場所から引き揚げる際に貴公俊が携帯電話でおかみさんと涙ながらに話しているのを見て、問題があったことを把握したという。「ケガをしたならまだしも、こんな問題を起こして休場するなんて…」と声を詰まらせた。

 双子の兄は今場所、新十両。この日、本来であれば、自分が花道で出番を待つ時、兄が土俵に上がっていた。「そんなことを想像するだけで涙が出てきました。自分のことのように思えてつらいです」と肩を落とし、最後は「頑張ります」と残して引き揚げた。

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