【玉ノ井親方 視点】自分の形に自信を付けた逸ノ城

[ 2018年3月17日 08:52 ]

大相撲春場所6日目 ( 2018年3月16日    エディオンアリーナ大阪 )

<大相撲春場所6日目>千代大龍(左)を攻める逸ノ城は寄り切りで破る
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 逸ノ城は立ち合いの踏み込みが良かった。体重があるから、きちんと胸から当たっていけば、簡単には押されない。相手の出足を止めて右を差し、左も入れてもろ差しになって寄り切り。体の状態が凄くいい感じだね。

 左右どちらの差し手でも取れるタイプだけど、基本は右四つ。今場所は四つに組んで、前に出る自分の形ができている。先場所はその形で結果を残し、自信を付けたんじゃないかな。4日目の御嶽海戦の黒星は、自分の形になる前に中に入られ、下から持ち上げられてしまった。突っ張りながら前に出ていたら、結果も違っていたかもしれないね。相手のうまさにやられた感じだった。ただ、それを引きずることなく連勝。以前は無理に減量して調子を崩したこともあったけど、今は体重も戻ったみたいだから、稽古も十分にできていたんじゃないかな。(元大関・栃東)

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2018年3月17日のニュース