納谷、突き2発で吹っ飛ばす 序ノ口デビュー、圧巻プロ1勝に「ほっとした」

[ 2018年3月12日 10:38 ]

大相撲春場所2日目 ( 2018年3月12日    エディオンアリーナ大阪 )

<大相撲春場所2日目>宇瑠寅(左)を破った納谷
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 注目の2人が、ともに序ノ口デビュー戦を飾った。昭和の大横綱、大鵬(故人)の孫で元関脇・貴闘力を父に持つ納谷(18=大嶽部屋)は、軽量の宇瑠寅(式秀部屋)を圧倒。元横綱・朝青龍の甥、豊昇龍(18=立浪部屋)は、中西(境川部屋)を下手投げで破った。

 納谷は170キロの体格を生かした突き2発で、相手を土俵の外へ吹っ飛ばした。先場所の前相撲で3戦全勝と、周囲の期待通りの角界スタートを切っていたが、それでも番付にしこ名が載ってからの相撲は特別だった。

 正式記録に残るプロ1勝目に「めちゃくちゃ緊張しました。ほっとしたのが1番です」と胸をなでおろした。

 敗れた宇瑠寅は、取組が決まったときには「正直驚いた」。現在67キロという体で、自分の3倍近い相手に果敢に向かっていったが、はね返された。大きく下がって仕切り、かく乱する作戦も「うまくいかなった」と不発。圧力と風格の前に完敗した。それでも「(突きが)1発じゃなくてよかった。もっと粘りたかったけど」と前を向いた。

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