“北京のヒロイン”13歳トルソワ、ザギトワ超え2種類4回転成功

[ 2018年3月12日 05:30 ]

フィギュアスケート世界ジュニア選手権 ( 2018年3月10日    ブルガリア・ソフィア )

初優勝したロシアの新星トルソワ
Photo By 共同

 女子フリーで13歳のアレクサンドラ・トルソワ(ロシア)が女子史上初となる2種類の4回転ジャンプに成功し、初優勝した。日本勢は初出場の山下真瑚(15=グランプリ東海ク)が3位。紀平梨花(15=関大KFSC)は2度挑んだトリプルアクセル(3回転半)がいずれも1回転半となり、8位に終わった。女子の日本は来季も3枠の出場枠を得た。

 02年ジュニアGPファイナルで安藤美姫が4回転サルコーを成功させてから16年。ロシアの新星トルソワが新時代の到来を告げた。1メートル48の小さな体を生かし、序盤にサルコー、トーループと立て続けに2種類の4回転ジャンプを成功。技術点だけで92・35点も稼ぎ、同門のザギトワ(ロシア)が平昌五輪で金メダルを獲得した際の81・62点を大きく超える驚異の数字となった。

 トリプルアクセルの習得を目指したが実現せず、4回転に挑戦。昨年4月にサルコーを初めて跳ぶと、12月に練習を始めたトーループは3カ月で武器に加えた。13歳のジュニアながら世界歴代5位の合計225・52点をマーク。22年北京五輪の星は「他の4回転も習得したい。もしできるなら全部やりたい」と“コンプリート”に意欲を燃やした。

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2018年3月12日のニュース