【玉ノ井親方 視点】貴ノ岩 集中して無我夢中でやることが大事

[ 2018年3月12日 09:11 ]

大相撲春場所初日 ( 2018年3月11日    エディオンアリーナ大阪 )

翔猿(手前)を破って172日ぶりの白星を挙げた貴ノ岩
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 復帰初日の貴ノ岩は、現段階で自分ができることをやり切ったという相撲だった。胸から当たって右差しを狙ったが、うまく差せずに逆に翔猿に突き上げられた。でも、そこからの動きが良かった。タイミングよく右からいなして、相手の体勢を崩す。そして、右を差すような形になって、最後はそのまま土俵の外へ。

 2場所休場して、稽古もあまりできていないわけだから、相撲勘が鈍っているのは仕方がない。体の張りも戻りきっていないと思う。でも、それで焦って無理をすると相撲がおかしくなってしまう。

 今は目の前の一番に集中して、無我夢中でやることが大事。十両土俵入りの時も取組前の仕切りの時も、館内の声援は凄かった。そういう周りの応援は励みになる。観客の後押しを感じながら、自分の相撲を少しずつ取り戻していってほしい。(元大関・栃東)

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2018年3月12日のニュース