栄氏「心身衰弱、日常生活を送ること困難に」至学館大が文書 報道への配慮求める

[ 2018年3月7日 18:17 ]

2014年9月、世界選手権から帰国してメダルを手にする伊調と栄・全日本女子レスリング監督(当時)
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 女子レスリングの伊調馨(33=ALSOK)が日本協会の栄和人強化本部長(57)からパワハラを受けたとする告発状が関係者から内閣府に出された問題で、至学館大が7日、監督を務める栄氏が体調を崩したと発表した。

 「本学関係者への取材等について」と題し文書で発表。連日、栄氏を巡る問題が報じられているとし「高校生を含むレスリング選手たちはもとより、無関係の学生たちまでSNS等を通じて批判、侮辱されるような事態になっております」と説明。続けて「身に覚えの無い報道に加え、周囲に多大な迷惑がかかっていることから監督は衝撃を受け心身が衰弱し、日常生活を送ることも困難になっています。今は安静療養が必要です」と、栄氏の現状を記した。

 さらに、「レスリング部道場や寮をはじめ、関係各所における張り込み等の結果、学生たちが不安を感じ、試合を控えた選手たちも辛い思いをしております。さらに、近隣住民の皆様にも多大なご迷惑をおかけしています」と影響の大きさを記し、その上で「マスコミ各位におかれましては、節度ある活動をお願い申し上げます」と配慮を呼びかけた。

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2018年3月7日のニュース