愛 13年ぶり連続賞金女王へ パット好感、開幕Vダッシュだ

[ 2018年3月1日 05:30 ]

ダイキン・オーキッド開幕前日のプロアマ戦で、アプローチショットを放つ鈴木愛
Photo By 共同

 女子ゴルフの18年シーズンが1日、ダイキン・オーキッド・レディース(沖縄・琉球GC、6558ヤード、パー72)で開幕する。昨季、自身初の賞金女王に輝いた鈴木愛(23=セールスフォース)は、05年の不動裕理以来13年ぶりとなる連続賞金女王へ向け、開幕Vでのスタートダッシュを目指す。

 周囲からの注目は百も承知。賞金女王・鈴木は闘志をみなぎらせた。「良いスコアを出して当たり前、と自分で期待している部分もあるし、周りの期待もある」。状況を冷静に分析しつつも、「自分でプレッシャーをかけているところもある」と沸き立つ思いを口にした。

 女子ゴルフ界の“顔”として、オフには過密スケジュールをこなした。それでも、例年は年明けから開始していた糖質や炭水化物などの食事制限を年末に前倒しして万全を期すなど「一年間戦える体ができた」と準備万端。さらに、1月下旬から2月上旬の米アリゾナ州での合宿では、得意なパットに加えてアプローチにも磨きをかけ「ショートゲームが良くなっている」と自信を深めた。

 日本人で連続賞金女王となったのは過去に4人のみ。05年に6年連続を果たした不動以来の快挙へ、スタートダッシュの鍵は最大の武器であるパットが握る。今週は芝目の強い高麗グリーンに対応するため、ストロークが安定しやすいというセンターシャフトのパターを採用。「日に日に良くなっているし、パット(の感触)はかなり良い。(年間の)平均パット数1位、平均1・72台を目指して自分に厳しくやりたい」と意欲を語った。

 女王の称号とともに迎えるシーズン初戦。頂点に君臨しながらもなお、「初心とチャレンジ精神を忘れてはいけない」とさらなる高みを見据えた。

 ▼連続賞金女王 日本人では1968〜76年の樋口久子の9季連続が最長記録。78、79年の樋口、93、94年の平瀬真由美、96、97年の福嶋晃子に続き、2000年からは不動裕理が6季連続女王。外国勢では82〜86年のト阿玉(台湾)、10、11年のアン・ソンジュ(韓国)、15、16年のイ・ボミ(韓国)が達成している。

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2018年3月1日のニュース